2011年8月30日火曜日

ピザの自動販売機 ボローニャにて

  ここ数日のロンドンは最高気温が20℃に達せず太陽も出ず、靴下をはき長袖のTシャツに長袖のカーディガンをはおっていても肌寒い日々が続いています。また週末には23℃位まで上がるとの予報ですが、気がつけば日の出は朝6時を過ぎ、朝6:30amに起きる私たちは薄暗い中でまずリビングの明かりをつけなくてはならず、日の入りも午後10時過ぎだったのにとうとう午後7時台となり、どちらにしても冬の足音を聞くまいと耳をふさいでも聞こえてくる季節となりました。
  と、しんみりとしても仕方がない上に、冬が来ないとあのイギリスの美しい夏もやって来ないので、厚手のスリッパを探しに行ったり、セントラルヒーティングのスイッチの入れ方を模索したり、ダンナ様の新しい冬用のジャンパーを調達したりと、冬支度を始めたところです。

ダンナ様が休暇中に太ったとの事で現在
お菓子を口にせず、結局の所私一人で12
個入っていたジャム入りのビスケットを
消費する事になりそうです。

   先日ボローニャで15年ぶりに再開したイタリア人の友人が、10月からフランスのオランジュという所で仕事が決まっているので、それ以前に久しぶりにロンドンに遊びに来たいと言いだし、博士課程を終えたとは言え経済的にはまだ学生なので、先週の水曜日から日曜日まで我が家に泊まっていました。その時に彼女のお父さんが、私が好きだと言ったイタリアのお菓子を焼いて彼女に持たせてくれました。(写真 名前は教わったのですが忘れました。)

  それを頬張りながらボローニャの写真を整理しようと写真を眺めていたら、この写真の事を思い出しました。

 
誰かやって来てピザを買って行かない
ものかとしばらく待ってみましたが、
誰もやって来ませんでした。

  東京で当たり前の様に見かけるドリンクやタバコの自動販売機などは一切ボローニャの街で見かけませんでしたが、その友人宅で夕飯をご馳走になり、歩いてホテルまで向かっている最中に発見したのは、ピザの自動販売機でした。ダンナ様は試してみたいと大騒ぎでしたが、友人宅であまりにもたくさんご馳走になったので、どうみてもピザを食する余裕がなく、写真だけ撮って帰りました。
  どうやら焼きたてのピザが2分ほどで出てくる様で、販売機横にある箱に入れて持ち帰る様です。
  ただ、"100% made in Italy"とか"the Italian taste vending machine"と英語で書かれている所を見ると、現地の人向けというよりは観光客向けなのかもしれませんが、それにしては街の中心街からちょっと離れた所にありました。

  今回は美味しいものでいつも満腹状態だったので、次回はぜひ試してみたいと思いつつも、美味しくなかったらどうしようと、好奇心と食欲の狭間で悩んでしまいます。
 

2011年8月12日金曜日

ロンドン ベルギービールの美味しいお店

  今日はダンナ様がベルギービールのローランダー グランドカフェ (Lowlander Grand Cafe)というお店に連れて行ってくれるというのでついて行きました。とは言いつつも、東京ならまだしもロンドンでは美味しいイギリスのビールがいつでも頂ける上に、ベルギービールはアルコール度数が高いので、ロンドンに来てからさらにアルコールに弱くなった私としては、加減して調査にのぞまなければならず、あまり乗り気ではありませんでしたが、美味しいムール貝が頂けるとの事だったので、最近魚介類を頂いていなかった私は黙ってついて行きました。

  早速ムール貝を注文しました。巨大な器に大量のムール貝です。向かって左奥に見えるパイントグラスが小さく見えます。大きいサイズがやってくる事はある程度想定していたものの、貝類の嫌いなイギリス人のダンナ様を目の前に、これを私一人で頂くのかと思うと、既にお腹いっぱい状態です。普通のワイン蒸しを頂きたかったのですが、クリームソースかトマトソースしかなかったので、トマトソースにしてみました。お味の方はフレッシュのバジルもトッピングされていて、今まで味わった事のないムール貝の味付けでした。スコティッシュ産のムール貝の為か、少し脂がのっているムール貝との相性は良かったです。
  日本出国前に働いていた会社のマネジャーが私の送別会としてベルギービールのお店に連れて行って下さいました。その時にベルギーではフレンチフライに色々なソースが用意されるという話を聞き、ムール貝にサイドディッシュとしてついて来たフレンチフライと2種類のソースを見て、そのマネジャーらと一緒に毎日楽しく仕事をしていた頃が懐かしくなりました。

  肝心なビールですが、このお店の名前と同じ、ローランダーという、このお店独自のピルスナーがあり、アルコール度数4.2%で他と比べるとアルコール度数が低かったので、まずそれを頂いてみました。ピルスナーというと、ホップ臭くて私はほとんど頂かないのですが、これはホップの主張が強過ぎずに口当たりは軽かったです。更には写真にも写るくらい気泡がしっかりしているので、冷やされているビールの温度と相まって、清涼感がありました。
  この後にBlanche de Bruxelles ALC.4.5%をハーフパイント頂きましたが、写真を忘れました。小麦のビールでしたが、バナナ臭が弱く、こってり感のあまりないさっぱりした小麦ビールでした。

  最後にFloris Franboise ALC. 3.6%というラズベリーのビールをデザート代わりにハーフパイント頂きました。想像通りのラズベリービールで、ビールにラズベリーソースを加えた様なお味です。フルーツ系のビールにはいつも裏切られる事はありません。ランビックを期待していた私でしたが、メニューには「フルーツビール」と書かれていました。ランビックという単語に慣れていないお客さんの為に「フルーツビール」と書かれているのかしらと思いつつ、このラズベリービールがランビックかどうか、聞き忘れてしまいました。
  ちなみに頂いたビールは全て生ビールです。

  結局、貝類が嫌いなダンナ様と一緒だった私は、大量のムール貝を何だかんだと言いながら一人で平らげ、帰り道でむねやけしてしまい、太田胃散を3錠摂取する事となりました。トマトソースとはいえ、脂ののったムール貝を食べ過ぎてしまったのかも知れませんが、胃腸があまり丈夫ではない私なので、次回からは気をつけようと思います。
  ベルギービールのお店なので、ベルギー人っぽい美しい女性のウエィターばかりでした。このブログの日本語タイトルを命名して下さった、私の大の仲良しの飲み友達は大の美人ちゃん好きなので、ロンドンにいらした時はお連れせねば!と思いました。
  

2011年8月11日木曜日

Forst Kronen in bottle ボローニャにて

ALC. 5.2% Italy brewed by Forst
website; http://www.forst.it/eng/birre/birra_kronen
  この月曜日から水曜日まで、イタリア人の友人に会いに、ダンナ様とイタリアのボローニャに行って来ました。初めて彼女に会ったのは15年前、エディンバラに語学留学していた時で、彼女はその当時まだ13才でしたが、背丈も伸びてすっかり大人になっていました。15年前にもボローニャに遊びに行ったので、ご両親とも久しぶりの再会でした。お夕飯に呼んで頂き、お父様がラグー・アッラ・ボロネーゼ(ragù alla bolognese)を作って下さり、お母様が私がビール好きな事を聞きつけ、イタリアのビールを用意して下さいました。
  パスタの茹で加減が絶妙で、ほんの少しの硬さが程よい食感となって素敵なアルデンテを頂く事が出来ました。ラグーソースは、牛肉とセロリや人参などのハーブ系の野菜のお味がしっかりと前面に出ていて、かつパスタとの食感とソースの絡み具合が絶妙で、お皿いっぱいのパスタを飽きることなく最後まで堪能出来ました。
  東京目黒でいつもお邪魔していたイタリアンレストランのラグーに敵うラグーはないと今まで思っていましたが、このラグーソースに軍配が上がりそうです。
  肝心のビールですが、この日の様に気温が35℃まで上がった日には軽い口当たりのビールを頂きたくなりますが、それにピッタリなビールでした。アルコール度数の強さのわりに香りや味が強く主張することなく、ホップの苦味もあまり感じないので、5.2%であるのにもかかわらず、サクサクと頂いてしまいました。
  このビールのサイト(上記参照)によると、フルボディのモルト味のビールで、かすかなホップの苦味と書いてありますが、私の知っているモルティなビールの印象とは全く違い、グラスを近づけた時にモルトの香りも主張せず、味わって頂くと言うよりは喉に流し込みたくなるビールでした。アフターテイストはかすかな甘味とグラッシー(grassy)な香りとあり、確かにグラッシー(grassy)な爽やかさがありました。
  ちなみにいつもグラッシーをどう日本語に訳すべきなのか迷いますが、grassとは芝生の事で、芝生を刈った後の青臭い香りを思い出させられる香りを指していると思いますが、ワインですと飲み頃になる以前のワインにも、このグラッシー(grassy)という形容詞がつけれられる事があると思います。ワインにお詳しい方、私に代わって説明お願い致します。
  久しぶりにイタリア人と一緒だったのですが、相変わらず声が大きく、普通におしゃべりしながら道を歩いていても、身振り手振りの大きいイタリア人の手はしょっちゅう私にぶつかるし、延々としゃべり続けています。この友人の家族だけなのかとも思いきや、お花屋さんのお兄さんも英語が出来ないのにもかかわらず(私はイタリア語が出来ませんが)、延々としゃべり続けていました。ちょうどロンドンで暴動のあった時期だったので、私たちがロンドンから来たという意思の疎通が出来たとたんに「暴動が大変な事になっているねぇ」と話題は尽きませんでした。が、実際に会話が成り立っていたかどうかは定かではありません。
  生ハムで有名だというレストランで頂いた、San Danieleというハムと、crescentineという少し甘味のある揚げたパンです。本当に美味しかったです。形容詞の乏しい私ですが、ハムのほのかな甘味と酸味とお肉の旨味とで、普段は脂身を頂かない私ですが、今回は残さず頂ました。揚げたパンは私の理解が間違っていなければ、ラードで揚げているそうで、「だから美味しいのよ」とそのイタリア人の友人は教えてくれました。



  私は普段、ディカフェでもコーヒー・紅茶は全く摂取出来ないのですが、15年前にイタリアに来た時に初めてコーヒーが口に出来るようになった事を思い出し、試してみました。15年前の様にはいきませんでしたが、普段はコーヒーの香りで気分が悪くなる私ですが、コーヒーを楽しむ事が出来ました。その話を友人のお母様にしたら「イタリアのコーヒーは新鮮だからよ」とおっしゃっていましたが、微笑んでお話をうかがうに留めました。(笑) 
  
  ダンナ様が、丘(山?)の上に建っているSantuario San Lukaに行きたいと言うので友人と3人で登りました。翌日は筋肉痛で動けませんでした。

2011年8月6日土曜日

アンティーク オークションにて 2/2

  先日のアンティーク オークション(Chiswick Auction)での続きです。前回のブログを読んでいない方は、先ずはこちらをご覧下さい。
アンティーク オークションにて 1/2

  帰りの電車の中で、自分が好きな絵を5ポンドで入手できたかもしれなかったと思うと何とも歯がゆく、”たられば”ばかり考えてしまって、危うく駅を乗り越してしまいそうになりながらも、スーパーに立ち寄り、先ずは自宅に戻って考える事としました。
  まずはその絵がどのくらい自分の好みに合っているのか。ロンドンとエディンバラのナショナルギャラリーに、Pieter Saenredam (1597-1665)というオランダ人による教会内のインテリアの絵がいくつかあるのですが、私はそれが大好きで、1996-1997年にイギリスにいた時には時間が許す限りそれを眺めに行っていました。(下記参照)
The Interior of the Grote Kerk at Haarlem  
The Interior of St Bavo's Church, Haarlem (the 'Grote Kerk') 

  今回の絵がPieter Saenredamのものではない事くらいは分かっているのですが、とても絵の傾向が似ているのです。しかし欲しいからといって、入手して良いという訳ではない訳で、それらを考えつつ、果たしていくらで落札するのが現在の自分にふさわしいものか考えました。イギリスの美しい夏を楽しもうと、仕事探しすらスタートしていない状況で、残り少ない貯金を少しずつ切り崩している私としては、都心に出る交通費さえ惜しいのです。ちなみに現在の我が家はZone2内なのですが、都心のZone1まで出かけようとすると、片道1.90ポンドもかかり、貨幣価値をダンナ様に合わせる為に、1ポンドを200円で計算して生活している私には更に高額な料金となるのです。
  実際に計算すると、交通費が往復2.60ポンド(ちなみにChiswick AuctionのあるSouth Acton駅もZone2にありZone1を通らずに我が家の最寄の駅から行けるため、割引となります)、10ポンド以下で落札すると最低手数料の2ポンド、それに落札価格となります。とは言っても来週の競売では誰かが落札を希望するかもしれないし、そうなったら価格は上がる訳で・・・と、そんな事を考えながらも、あっという間に1週間が経ちました。
  その日は朝から夕方まで夕立を含む小雨の予報で、という事は万が一落札出来た時の事を考えれば、何とか脇に抱えられる大きさの2枚の絵を雨の中を持ち帰る事も考えなくてはいけない訳で、更にはカタログには19世紀の絵画と書かれており、という事は額縁に入っているのはガラス素材な訳で、それだけでもかなりの重量になるのです。と同時に落札するにしても自分の限度額をいくらにするのか、落札出来るのかそうでないのかという事も考えなくてはならず、重たい気分を抱えながらも、出かける支度をして私はChiswick Auctionに向かいました。
  前回来た時に思いましたが、ここもロンドンとは言っても、都心とは全く違った雰囲気で、ここで働いている人達はどう見てもイギリスのパスポートを持っている人達ばかりです。私が頻繁に行くアンティークマーケットで店を出しているディーラーも何人も見かけ、どうみても常連で成り立っている場所で、そんな所に片言のアジア人がうろちょろしていると目立ちます。受付の人の中には初めてやってきた私にも親切に説明してくれる人もいますが、初めての経験ではない微妙な視線を浴びながら、粗相をしない様に気をつけながら、今週の競売アイテムを一通り眺め、この一週間考え続けた絵のある薄暗い部屋まで辿り着きました。
  カタログには金メッキの額縁と書いてありますが、既にかなり痛んでいて、絵と額縁の間にある中敷きとでもいうのでしょうか、それの縁にある金のラインも額縁の中で剥がれ落ちています。絵自体には損傷は見られませんが、作者のサインもなく、19世紀の物である事も見た目からは確認出来ません。基準価格は20~30ポンドに下がっていました。
  その絵のロット番号は136でした。という事は早いながらも多少ゆっくりと競売を進めるTomが担当するものと思い少し安堵しつつ、10ポンドで落札すると合計14.60ポンドの費用をかけて入手する事が妥当なのか、頭の隅の方で考えながら、競売人が壇上に上がって来る事を待っていました。
  てっきりWilliamが先にやってくると思っていたら、Tomが先に壇上に上がりました。・・・という事はさらに早口のWilliamが100番代を担当する事に気づき、多少の不安を打ち消そうと先週と同じ様なタイミングで事が進む事を祈りました。
  地方のアンティークオークションであれば、品数も少ないのでしょう。もう少しのんびりした雰囲気で競売が進められ、先日のテレビ番組では、あるおもちゃの競売の時に、まだ首も据わらない赤ん坊が競売人のハンマーが下りる直前に「オギャ」と泣き声を上げ、競売人のユーモアで「The little baby bid at the last minutes!」と言って会場を沸かせていました。その位の余裕があると、競売会場も違った雰囲気になるのでしょうが、この日も900近いアイテムが並んでおり、会場に来ている人たちも自分の目当てのアイテムの順番が来る事を黙って待っています。
  Williamが壇上に上がりました。後はその時が来てから考えようと、136番が来る事を待ちました。Williamは相変わらずのとても早いテンポで競売を進めます。136番の順番がやって来ました。「30ポンド!」。・・・・。「20ポンド!」。・・・・・。「誰か10ポンドでどう?」。・・・・・・ここで手を上げる気持ちの準備はしていたのですが、誰も関心を示している様子がありません。「5ポンド!」とほぼ投げ売り状態でWilliamが叫んだので、条件反射的に手を上げました。
  そのオークション会場での最低落札価格である事は言うまでもなく、他に落札した物があるのであるならまだしも、その一点だけなので、前回とは違う受付の人には「合計で7ポンド??」とあまりの金額の小ささに呆れられ顔をされつつも、雨の中、重たい2枚の絵を抱えて、道の向こうからやってくる人には、私があまりにもヨタヨタ歩いていたせいか道を譲ってもらいながら、無事重たい絵を連れて帰りました。こちらがその2枚です。
  こういったアンティークを現存のまま残すか、修理補修をするかは双方にメリット、デメリットがあるのですが、左の額縁の中でずれている金の縁がとても気になる上に、額縁の裏に目張りの為に張ってある薄い紙がぼろぼろと落ちるので、情報収集の為にも絵を額から外してみました。
  絵の裏には手書きで"Choie of the Cathedral of Rheims"と書かれてありました。ネットで調べてみたらCharles Wild (1781-1835)の作である事が分かりましたが、これが原画なのか複製なのかどうかは私には分かりません。
  重たいガラスも洗剤で洗い、ずれていた金の縁も取り除き、再度額に戻してみると以前とは違った絵にも見えてくる程、きれいになりました。一枚当たり4.80ポンドの費用をかけて入手したものとしては満足しています。
  アンティークの面白さは、自分が地球上に存在する以前からそれらが存在していたかと思うだけで色々と思いを馳せる事ができ、時には誇りまみれになっている中から掘り出した物を磨いてその過去を探るという、宝探しの様な要素も魅力のひとつだと思います。
  いつかリタイアした時にでも、ディーラーになって自分の好きなアンティークを店に並べてみたいと思います。それまでに自分のコレクションを増やさなくてはなりませんが、それ以前に仕事を見つけて仕入れる為の資金を確保しなくてはいけないという事に気づき、現実の世界に引き戻された私なのでした。
 

2011年8月5日金曜日

ビアフェスティバル no.3 (Great British Beer Festival)

次はHilden Ale 3.7%というビールです。モルト風味のビール続きだったので、フルーティーなビールにしてみました。ダンナ様のハーフパイントと私の1/3パイントを頂きたかったのですが、注いで下さる途中で樽が終わってしまいました。バーの中でボランティアをしている方は、ほとんどが素人のジェントルマンなのですが、ビールが無くなってしまった事に申し訳ないと大変恐縮されていました。樽の最後の一滴までくみ上げて下さって、何とか1/3パイント2杯を頂く事が出来ました。
この時点で、5種類のビールを頂いた事になるのですが、ダンナ様は今朝二日酔い
だったのにも関わらず、男の子だからと無理してハーフパイントで頂いていた為に、もう限界だと言い出しました。アルコール度数の低いものばかり頂いていたので、私としてはあと2種類は頂ける状態でしたが、仕方ありません。

グッズショップを覗いてみました。スピッツファイアーのグラスがあったので、ちょっと気になりましたが、既にフェスティバル用のグラスを2つ入手している上に、現在の我が家の台所には、東京に住んでいた時の台所の半分位の収納しかないので諦めました。

ポンプクリップが2~5ポンドでたくさん並んでいました。

私の好きなエディンバラの80シリングがないものかと眺めていたら、ありました。Deuchars IPAと同じ醸造所Caledonianの80シリングです。
ちなみにシリングとは20~25n年くらい前まで使用可能だった古い通貨で、確か2シリングが10ペンスで置き換えられたのだと思いましたが、80シリングとは、そのビールにかけられる税金の額を取って名づけられました。私がエディンバラに住んでいた1996年には70シリングもありましたが、今でもあるのでしょうか。税金が低いという事はアルコール度数も低いので、その当時は70シリングもよく頂いていました。

ご興味のある方はこちらの80シリングのリンクもぜひご覧下さい。
http://www.caledonian-brewery.co.uk/80_home.html

ビアフェスティバル no.2 (Great British Beer Festival)

  こちらもエディンバラからのDeuchars IPA 3.8%です。夏なので、私の大好きな80シリングの様なビールはないようですが、こちらも色から想像する味わいよりは、モルトが主張します。こちらも3.8%なので、おしゃべりしながら淡々と頂く事が出来ます。ちなみにグラスの反対側はこんな感じです。
もう一つのスコティッシュエールは5%以上だったので、同じブースにあるSussex XX Mild Ale 3.0%にしてみました。3.0%のビールなんて東京ではランビック並ですね。お色からして、ポーターやギネスの様に香ばしさがあるのではと思いましたが、苦味と香ばしさとモルトの甘みのバランスの取れている素敵な優しいビールでした。


  こちらでもボランティアの方々が大活躍です。お歳が上の方が多く見受けられますが、気のせいでしょうか?

ビアフェスティバル no.1 (Great British Beer Festival)


アールズコート(Earls Court)で開かれているGreat British Beer Festivalに来てみました。今日は日差しが出て暑さを感じる程で、室内とは言えビール日和です。
ダンナ様がお腹が空いたと騒ぐので、先ずは食べる物探しから始めます。
  入り口でパイントグラスを3ポンドで購入しました。グラスはパイントグラスとハーフパイントグラスが販売されていて、グラスは持参しても良い様です。
ビールの量は1パイント、ハーフパイント、1/3パイントから選べます。1/3パイントで1ポンド前後です。ロンドンでは大体のビールが1パイントで3.50ポンド以上するのでお得です。
会場がとても広く、歩いて回るだけでも大変なので、先ずは目の前にあるGreene King IPA 3.8%を、ランチの口直しに1/3パイント頂きました。





隣りにFuller'sのブースもあって、Seafarersにしようか迷いましたが、最後にFuller'sを頂いて帰る予定にし、Greene Kingを頂きました。











  巨大なブースが立ち並ぶ中にエディンバラからのブースを見かけたので、スコティッシュエール好きの私は先ずはそちらから。


  エディンバラからのビールが3種類あったので、アルコールの低いBelhaven IPA 3.8%にしてみました。IPAなのでホッピーでずが、モルトも負けずに主張しています。アルコール度数の低さから、全体的に穏やかで、テンポ良く頂いても酔いが回りません。
グラスが普段のパイントグラスより重いので、バーの端に陣取りました。



2011年8月4日木曜日

アンティーク オークションにて 1/2

  イギリスでは、アンティークのテレビ番組が毎日お昼間の時間帯に合計3~5時間ほど放映されています。それだけイギリスにはアンティーク好きが多い様で、ポートベローロード(Portobello Road)をはじめ、週末だけでなく毎週ロンドンの街中でもアンティークマーケットが開かれています。
  アンティークマーケットでは、いわゆるアンティークと言われる家具や金銀製品、アクセサリー、書籍、絵画など、大体において100年前後からそれ以前に製作されたのものから、更にはコレクタブル(collectable)と呼ばれる、タバコの箱に入っていたカードやコイン、有名ブランドのおもちゃやテディーベアなどのぬいぐるみなど、20世紀に入ってから製作されたものでも価値のあるもの、物によっては1980年代に製作されたものも販売されています。
  そんな中、色々な理由からアンティークやコレクタブルを競売にかけて現金にしようという需要も高く、イギリスの各地にオークションがあり、先日、チズウィック(Chiswick)にあるアンティークオークション(Chiswick Auction)に品定めがてら行ってみました。
  大型家具から小さいアクセサリーまで所狭しと展示されており、カタログで見る限り800アイテム余りが並んでいました。私の興味は銀製品なのですが、そこには私の好きな大聖堂のインテリアの絵が2枚セットであったのです。カタログの基準価格(guide price)は30~50ポンドとあり、カタログの中には基準価格が2000ポンドを超える物がありつつも、私の少ないお小遣いで落札出来る値段ではありませんでした。更には落札した金額の15~20%を手数料として支払わなくてはなりません。今日は冷やかしに来たのだしと思い、横目で見ながら通り過ぎました。
  せっかくなので、競売も見ていく事にしました。12時スタートなので、持参のサンドイッチを開けている人もいましたが、どうみても競売にかけられる予定の商品のソファで食しているのです。どうやらそれは受け入れられている様で、商品の並ぶ1室にたくさんの人がコーヒー片手に集まって来て、これまた商品であるダイニングチェアやソファに陣取っていくのでした。
  競売は12時~18時までと書いてあるのですが、800以上のアイテムを6時間で裁くという事は1時間に140アイテム以上を裁く訳で、という事はひとつのアイテムに1分かけていたら6時には終わらないということなんだなぁと思いつつ、12時を回っても出てこないイギリス時間なオークションを仕切る競売人(auctioneer)を待っていました。
  競売人がやっと壇上に現れ、「今日も800点以上アイテムがあるから、とっとと始めます。品物を落札した人は番号札をすぐに上げて下さい。それでなくても時間がないので。」と一言述べてから競売が始まりました。その速度といったら早いこと。私は以前から英語の数字が苦手ではありますが、競売人のアクセントに耳が慣れても時々いくらと言っているのか分からない位早いのです。競売にかけるアイテムの簡単な説明もしてくれるので、アンティークの形容詞の勉強と、数字を聞き取る練習だと思いながら、自分の気に入ったアイテムがいくらで落札されるものかと順番を待っていました。
  大聖堂のインテリアの絵の順番が回ってきました。競売人は出来るだけ高値で売るのが仕事ですが、落札する方は安く落としたい訳で、本来100ポンドする商品でも、落札人はいったん競売人が50ポンドくらいまで下げるのを待って、そこから競売が始まり値が釣り上がっていきます。その絵の基準価格は30~50ポンドだったので、競売人ははじめに「40ポンド!」と言いました。・・・・誰も手を上げません。「20ポンド!」。・・・・・競売人は1.5秒ほど待ちましたが誰も手を上げません。「じゃあ10ポンドで誰か買わないか!」。そろそろ誰か手を上げるだろうと思いつつも・・・・・・。「じゃあ5ポンドだ!」。その瞬間、5ポンドなら私にも買えるはずと考え、手を上げかけたものの、それと同時に競売人のハンマーが下りてしまいました。誰も落札しなかったので、売れ残りとされてしまったのです。
  あらら、こんな事なら落札するつもりで取り組めば良かったと、しばらく呆然としてしまいましたが、競売人はそんな私の事なんて気にする事もなく(当たり前ですが)次々と商品を捌いていきました。100アイテム毎に競売人が替わるのですが、最初の競売人は100アイテムを30分で捌きました。競売人も大変でしょうが、落札する方に考える時間を与えないで値を吊り上げるという手段なのでしょう。
  次に出てきた競売人はアンティークのテレビ番組にも出てくる方で、何度かテレビで彼が競売する様子を見ていましたが、それの倍の速さで競売を進めていました。途中で冗談を交えながら、それでも100アイテムを45分ほどで捌きました。冷房で体が冷え切ってしまったので、300アイテムを超えた所で退室しながら、売れ残ったアイテムは来週に持ち越されるため、果たして私は来週もここにやってくるのかしらとぼんやり考えながら駅へと向かいました。

  ちなみに下記リンクの中ほどに2人の競売人が出ています。Williamが一番目に出てきた競売人で、Tomが二番目です。二人とも優しそうな顔をしていますが、競売が始まると頬が緩む事はありませんでした。
http://www.chiswickauctions.co.uk/index.php/about-us/

to be continued ....

アンティーク オークションにて 2/2
  
  

2011年8月3日水曜日

ボラれそうになりました

  今日はお天気も良いので買い物に出かけました。気温も28度位まで上がり汗ばむ陽気のお陰で、持参した500ccの水はあっという間になくなり、カフェインが全く摂取出来ない私はカフェに行っても紅茶が頂けないので、仕方なくオックスフォードストリートから一本入った通りのパブに入りました。
ロンドンプライドを頼んだら、3.44だというので、5ポンド札と44ペンスを出しました。そのヨーロッパ人のバーテンはその現金を受け取って、「Thank you」と、まるで会計が終わったかの様に言うので、は??と思いつつ私はレジの前を動きませんでした。そのバーテンはしばらく小銭をジャラジャラ言わせた後に1ペンスを私に渡すのです。仕方がないので、「私の聞き違いかしら?先ほど3.44と伺ったかと思いましたが。」と丁重に、かつ揺るぎない姿勢で主張しました。ポンドで生活している私にとっては2ポンドは死活問題でもあるのです。バーテンは気がつかなかった振りをして、「Yes, of course」と言いつつ、今日は暑いから頭がボケてしまったなどという言い訳をしながら2ポンドを下さいました。
推測するにオックスフォードストリート近くなので、ヨーロッパ人も含めた英語が達者ではない方が金額を聞き取れず、お釣りを適当に受け取っているのでしょう。バーテンはピンハネする相手を間違えた様です。
ロンドンプライドは冷え過ぎておらず、渇いた喉には最適でした。こんな事が起きなければ所在地を紹介したいところですが、次回の調査まで待ちたいと思います。

2011年8月2日火曜日

Doom Bar in bottle

ALC. 4.3% U.K. brewed by Sharp's Brewery
website: http://www.sharpsbrewery.co.uk/our-beers/doombar/
  最近体調が全く優れなかったせいか、自宅でビールを楽しむという気にならない日々が続いていましたが、復活の兆しなのか、夕方になってビールを開けようかしらという気分になりました。
  このSharp'sのDoom Barは、先日紹介したThe Washingtonではドラフトで頂けます。あまり深く考えませんでしたが、ボトルもドラフトも同じ4.3%です。ロンドンプライドなどはボトルだと4.7%でドラフトだと4.1%なので、てっきりボトルは輸送中の揺れで味が落ちる事を考えて、アルコール度数を強めに製造しているものと思っていましたが、一概には言えないようです。
  お味の方は、もしかするとドラフトのものよりも味が劣化しておらず、余計なお味がしません。基本的には私の苦手なホップの苦味と、モルトのフルーティさと甘味のバランスが良く取れていて、今日の様に気温が28℃まで上がった日の夕方には最適でした。が、私は普段、ビールをワインクーラーにて冷やしておくのですが、今日の気温の上昇もあってか、今日は少し冷蔵庫で冷やした方が美味しいかもしれません。

  ちなみにワインクーラーはビールの為にあるのではなく、ワインの為にあるのですが、イギリスのエールを頂く温度としては、ワインクーラーを白ワイン用に設定した状態が一番美味しく頂けるのでは?と思っています。

  今日から気温が30℃近くに上がるという事だったので、暑さに備えて今日はバルコニーの植木鉢の剪定などをしていました。実はビールのブログの他に、バラのブログも書いています。現在はバラは1種類のみなので、バラ日記と言うよりは園芸日記と化しています。お時間が許せばそちらもご覧になってみて下さい。

バラブログ
http://elizabeth-roses.blogspot.com/