2011年7月29日金曜日

コートールド美術館 模様替え

    先日改装されたコートールド美術館(Courtauld Gallery)に行ってきました。4月にイギリスに到着した時には、改装の為に主に印象派・ポスト印象派の絵のある2階*は閉鎖されていたのですが、6月半ばに改装が終わり、保守的な私は果たしてどの様に変わってしまったのかしらと改装が終わってすぐに行く事が出来ませんでしたが、やっと心の準備が出来ました。
    2階*の入り口を入って右手奥に、一番奥の部屋の窓際にあった私のお気に入りのスラー「化粧する若い女」があり、右手の窓の間にはルノアールの「桟敷席」があったのですが、こちらも一番奥の部屋にあったゴッホの自画像があるのです。この時点で変化に耐えられそうになかった私は、先ずは「フォリー・ベルジェールのバー」があるはずの隣の部屋へ進み、フォリー・ベルジェールのバーの位置はほとんど変わっていない事に安心したものの、何かが違うと眺めてみると、壁の色が全く違うのです。以前は赤とオレンジの中間色の暖色で全体的に暖かいイメージだったのですが、今回は上部は白、下部は薄い水色なのです。何故かイギリスでは最近、壁の色は白が好まれている様で、家のリノベーションの番組を見ていても必ず壁の色は白なのです。以前の壁の色の方が絵画も映える気がしますが、保守的な私が言っているので聞き流して下さい。
    私が語るよりは見て頂く方がよろしいかと思い写真を撮りました。
    ちなみに祭日以外の月曜日午後2時までは普段6ポンドの入場料が無料になります。ちょっと立ち寄るには最適です。



    以前、私の知人、Charlie氏が「フォリー・ベルジェールのバー」についての解説を寄せてくださいました。
お時間のある方はこちらも合わせてご覧下さい。
フォリー・ベルジェールのバー解説 3/3


注釈 * - イギリスでは日本の1階部分をグランドフロア(ground floor)と呼ぶため、ここで言う2階はイギリスではファーストフロア(first floor)となります。
  

2011年7月17日日曜日

London Pride @ The Washington

ALC. 4.1% U.K. brewed by Fuller's
website: http://www.fullers.co.uk/rte.asp?id=47
  私のお気に入りビールのひとつ、ロンドンプライドです。このThe Washingtonというパブが現在の我が家から一番近く、ビールの質もリーズナブルという事で以前にも何度か足を運びました。今日はダンナ様の両親の住むブリストルから車で帰ってきたので、お散歩がてら出かけました。我が家からは歩いて25分くらいですが、東京に住んでいた時にも、美味しいビールを求めてその位は歩いていましたが、面白い事に両者とも都合の良い交通機関がなく、タクシーを使わない限り、歩いて行き来するしかありません。が、特に暖かい午後に暫らく歩いてから頂くビールの喉越しはとても素敵なものがあります。(笑)
英語で下から上に書いてあったので
一瞬”何ビール?”と思いましたが、
キリンビールもおいてありました。


  今回は前回までなかった、飲み物メニューが各テーブルに置いてありました。ビールの種類がたくさんある事は以前から認識してはいましたが、ボトルのビールも豊富に揃っていて、全て制覇してみたい気持ちはあるものの、最近アルコールに弱くなった私にとっては途方に暮れるほどの種類です。今度数えてみますが、ドラフトだけでも15種類はあると思います。



  全てのパブではありませんが、最近、ビールを注ぐ前にグラスを洗う(のだと思います)機械があるパブがあって、どうやらビールの種類によってグラスをその機械で洗うようです。今まで近くで見た事がなかったので、写真に収めました。この上にグラスを逆さまにして軽くグラスを押すと水が噴射されます。効果の程は良く分かりませんが。

  ちょうどこの写真を撮った時に、ビールの注文待ちをしていた地元のイギリス人っぽい人が、ラガービールが入っていたと思われる空のグラスを片手に退屈そうに順番を待っていたので「このビール美味しい?」と聞いてみました。「美味しいよ。でも僕はビターの方が好きだけど」という答えが返ってきました。「じゃあなぜビターにしないのですか?選ぶほどあるのに」と聞き返すと、「ん~ここのビターはイマイチ美味しくない」との事。確かにどのビールもベストな状態ではないのですが、これだけの数のドラフトビールがあると、いつも込み合っているとはいえ、種類が多いとそれぞれのビールの回転は少なくなり、ビールの状態はいつもベストではない訳です。
  こういった、地元のビターやエール好きのイギリス人が、ビターやエールがベストな状態ではないからといって、特に夏の間はラガーに走る人は多いようですが、私は30℃を超えるイタリアにでも行かない限りラガーは頂かないかなぁと思っています。ですがしばらくすれば暖かい夏もあっという間に終わり、ラガーを手にしていたイギリス人達もまた色の濃いぬるいビールへと戻っていくのでしょう。

ブリストルのガーデニングセンターにて

この週末で義理の両親が住んでいるBristolに来ているのですが、まるで私がここに来る事を知っていたかのように、何故かガーデニングセンターに山の様にビールが並んでいます。ほとんどがブリストル近くの地ビールです。

2011年7月15日金曜日

Tribute in bottle 美味しい

ALC. 4.2% U.K. brewed by St.Austell
website; http://www.staustellbrewery.co.uk/beers/cask-beers.html
  ダンナ様が会社の近くのパブで普段頂いているというビールを近所のスーパーにてボトルで発見したので早速調査してみたのですが、美味しいです。私はモルトが利いたスコティッシュエールが好きなのですが、私の好みにぴったりどころか過去に頂いたビールの中で一番かもしれません。
  香りはペールエールによくあるフルーティな香りなのですが、その後に続くお味は、そのペールエール特有のホップの利いた苦味ではなく、舌先で転がせばしっかり甘味が感じられるほど甘味が充実していて、喉越しも苦くありません。さらに不要な味・香りが全くありません。ここ数日気温が20℃に達しない事が多いので、この様な日は冷たいラガーよりも特に美味しく感じられます。
  最近体調がイマイチで1パイントのビールを空ける事が出来ないでおりましたが、これは体調如何にかかわらず最後まで美味しく頂けそうです。
  室外で頂くには肌寒いのですが、室内だと照明が暗くてうまく写真に写らない為、バルコニーのテーブルの上で写真を撮りました。ピントが合っていませんが・・・。

2011年7月8日金曜日

ウエストミンスター クロック

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  Westminster Clockと言っても、若い世代のイギリス人には勿論の事、大きなデパートの店員さんにもどんな時計なのか理解してもらえませんが、Westminster ClockとはWestminsterにある国会議事堂のビックベンの鐘と同じ様に15分ごとにチャイムが鳴る置時計を総称してウエストミンスター クロックといいます。
  2009年8月に友人のordination to the Priesthoodに参列する為にEdinburghに行った時に、その友人の友人の家に滞在しました。とても素敵なリビングルームで、その暖炉の上にあるマントルピースの上にのっていたのがウエストミンスタークロックだったのです。その友人の友人のDavidは、とても忙しいので彼の家に一人でいることがほとんどだったのですが、15分毎に高い天井のリビングに響くチャイムの音色にすっかり心を奪われ、それ以来、ウエストミンスタークロックを探していました。Davidが持っている時計と全く同じ物がアマゾンでも売っているのですが、600ポンド以上もし、ダンナ様は買ってもよいと言ってくれてはいたのですが、あまりにも高額で、ず~っと躊躇しつつあちこち探して回っていました。
  Portobello Marketや他のアンティークマーケットで時計を扱っているお店に聞いても、ウエストミンスタークロックはあまり手に入らないと言われ続けていたのですが、やっと発見しました。それも見比べられる位の数が。
  ウエストミンスタークロックと言っても、見た目も勿論のこと、チャイムの音色も違えば、チャイムが鳴るシステムも違い、私はチャイムの音色となる長い金属の棒が並んでいる、昔ながらの時計が欲しかったのです。どれも50~100年近く古いものなので、そ~っと時計の後ろの扉を開けて、お店のおじさんの薀蓄を聞きながら、時計とチャイムの仕掛けを眺め、ビックベンと全く同じチャイムであるこの時計を120ポンドでこれを購入しました。
  ぜんまい仕掛けなので、週に1~2回は文字盤の下半分にある3つの穴に鍵を差し込んでぜんまいを巻く必要がありますが、音色がだんだん遅くなるので音でぜんまいの巻き時が分かります。ちなみに3つの穴は、真ん中が時計のぜんまい、向かって右が15分毎のチャイム、左が1時間毎のチャイムのぜんまいです。
  さらには、このビックベンから由来するWestminster Clockという名で知られている時計ですが、実際にビックベンが建てられた時にはケンブリッジにあったCambridge Clockを真似て造られたそうで、本来ならCambridge Clockと呼ばれるべきところ、ビックベンの知名度の方が高く、今ではこの種の時計はWestminster Clockという名前で定着したそうです。

都立大整形外科クリニック

     5月20日に船便の荷物と共に現在のSouth HampsteadにあるフラットにCanary Wharfの家具つきのflatから引越し、ダンナ様がインターネットを契約してくれるはずだったのですが、2週間以上インターネットなしで生活し、現在のflatは東京にいた時よりも部屋数が少ないので、100箱以上のダンボールを空けたものの、箱から出したものを片付けられる前に、過去最強かとも思われる風邪を引き、花粉症も手伝って10日ほどほとんど必要な事以外何も出来ず、東京から友人が訪ねてくれたりと忙しくもあり、しまいには酷い肩こり頭痛に襲われ、東京であれば都立大学にある理学療法士の元に駆け込めば治るものの、ここではそうもいかず(physiotherapyはこの国では高額だそうで)、やっと今日になってタイピングしても大丈夫な気がしてきました。

    ちなみに私が通っていた都立大学の理学療法は都立大整形外科クリニックです。整形外科という名前がついていますが、スポーツでの怪我は勿論、肩こりなどの日々の生活で起きる痛みにも対応して下さいます。今まであちこち通いましたが、ここの治療法が私の肩こり頭痛には一番合っていました。ロンドンに支店がない事が残念ですが・・・。(笑)
    似た様なお悩みをお持ちの方はぜひ一度行ってみて下さい。予約をされた方がスムーズに診て頂けると思います。
http://ar-ex.jp/toritsudai/