2010年5月28日金曜日

ハンドルネーム??

私の後ろでビールを楽しんでいる小父様が、「え〜っと、何だっけ?あ、ハンドルネーム、みんなハンドルネームで呼び合ってるんだよぉ。」同席している他の小父様達は黙って聞いています。「だから、誰も本名が分からないんだよ。ハンドルネームも良し悪しだよねぇ。ハンドルネーム持ってる?」 他の小父様達は黙って頷いています。 小父様がハンドルネームを連呼している状況が続くと、あれ?ハドルネームじゃなかったかしら?と不安になって来ました。 ハドルネームですよね??



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2010年5月21日金曜日

Discovery in bottle

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ALC. 4.5% UK brewed by Fuller's
website: http://www.fullers.co.uk/rte.asp?id=49
 フラーズのディスカバリーです。もしかすると初めてのボトルかも知れません。ボトルだとアルコール度数が強い分(生のものは3.9%)、口に入れた時のパンチが強く、生で頂くものよりホップが前面に出ている気がします。全体的にはモルトの味の深みとホップのシャープさのバランスが、今日お昼間に30.9℃を記録した1日の後には最適なビールでした。

ビールとエールとラガーとビター その4

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 前回同様、ビターが表舞台に出るにあたり、いくつかの事柄について書き続けてみようと思います。
 
 過去の記述はこちらです。
その1 その2 その3

ルイ・パスツール Louis Pasteur (1822~1895)
 彼はフランスの細菌学者で、近代の細菌学に大きな偉業を残しました。ビールという観点からは、それまで麦汁がビールに変化する事は神の恩恵とまで言われてましたが、微生物である「酵母」が麦汁の中で発酵しアルコールと炭酸ガスを生み出すという化学的な根拠を、パスツールは化学的に解明したのです。

 この発見をビールの醸造所に付属する研究所で行い、さらにはビールの酸化の原因が雑菌にある事をも解明しました。1866年には低温殺菌法を意味する彼の名前のついた「パスツリゼーション」(Pasteurization)を開発し、これによって、アルコール度数の低いビールでも長持ちさせる事が出来るようになり、ビールのそれは勿論の事、牛乳・ワインなどの市場分布にも大きな影響を与える事となります。

 余談になりますが、ある書物にはパスツールを発酵研究に奮い立たせたのは、ちょうどその頃、ドイツで低温発酵させるラガーが開発され、フランスが敗北してしまったドイツに負けないビールを造りたいという思いがあったという話もあります。

 さらには、
・イギリス国内の鉄道網の発達 - 輸送がさらに迅速化
・ガラス税の廃止 – 手ごろな価格のガラスが生産されるようになり、それまでの陶製の器から、見た目にも華やかなグラスを使用するようになる
・ロンドン世界博覧会 - 第一回の万国博覧会。海外からも人が集まり、イギリスのエールが世界に知られるきっかけともなる
・ピルスナーの誕生 - 1842年にチェコのボヘミアで誕生。それまで生活の糧である意味合いの強かったエールが、だんだん嗜好品として生まれ変わるようになり、グラスの普及も手伝って、見た目の美しいピルスナー(ラガー)が人気を呼ぶようになる 

など、麦芽で作られたエールにホップが導入されたところから、この様な外的要因もあって現代のビールに至っています。

 これらの背景を元に、次回はペールエールとビターについて書こうと思います。

 表記・表現の仕方等に不都合がございましたらコメント頂ければ幸いです。まれにコメントボタンがうまく作動しないときがあります。その際はEメール頂ければ幸いです。


Email to: elizabeth.shikibu@gmail.com
 

2010年5月15日土曜日

Snow Blanche (White Ale) - August Beer Club

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 2杯目にスノーブランシュという小麦のビールを頂きました。最近、小麦のビールに飽き始めたと言いながらも、小麦のビールがあるとついつい頂いてしまいます。

 良く冷やされていたせいか、普段の小麦ビールよりもあっさりした口当たりでしたが、香りは温くなるにつれ、しっかりとした新鮮なさわやかな香りが立ちます。

 こちらのお店はビールのお店と思って訪れたのですが、ビールマットが用意されていませんでした。何か理由があるのでは?と思ってお店の方に伺いましたが、まだ開店されてから日が浅いとの事で、そこまでアイデアが追いついていないと、丁寧に応対下さいました。

 またお料理は、店内にピザを焼く窯があって、ちょうど美味しいピザを求めていたダンナ様の欲求にマッチしました。また、他のお料理もビールを中心に献立が考えられていて、気取らずにビールを頂く場所としては最適でした。
 

Extra Pils 25+10 - August Beer Club

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 今日は六本木のアウグスビアクラブへ。アウグスビールの直営店で、窯焼きピザやビールに合いそうなお料理が頂ける場所です。

 ビールは5種類で今日のゲストビールは両国にあるポパイの25周年ビールのエクストラピルスでした。ピルスと名づけられていたので、ピルスナーがあまり得意でない私は躊躇しましたがせっかくなので試してみました。

 能書きには「4種類のモルトと4種類のホップを用いた、豊かなモルトの風味とホップの強めの苦味が心地良い。」と書かれています。
 実は1杯目と3杯目にこれを頂いたのですが、味が違いました。1杯目はビールの温度が低くなく、モルトのまろやかさが主体でホップの苦味は2番目でしたが、2杯目は冷蔵庫からケグが出されたばかりだったのか物凄く冷えていて、温くなるのを待ってみても、しっかりホップが主張しているビールでした。

 私は1杯目の方が好みですが、これもビールを楽しみのひとつですね。2杯とも美味しく頂きました。
 

2010年5月8日土曜日

Gargery23 in bottle - イタリア人とイギリス人

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ALC.5.0% Japan brewed by Gargery
website: http://www.gargery.com/product/gargery23.html
 今日は、以前に連れて行っていただいた、グラスワインが豊富な代官山にあるイタリアン、クヨールというレストランに。
 ワインを頂く予定でここにお邪魔したのですが、ここでこのビールを発見しました。ウェイターの方も快くビールの写真を撮る事を許可下さって、ワインを頂く予定を変更し、早速調査に取り掛かりました。

 小麦のビールなのですが、泡立ちも泡もちも弱く、色も明るい銅色なので、不思議な感じです。お味は小麦ビール特有のフルーティさがそれほど強くなく、優しい小麦のビールとでも言いましょうか。あっさりしています。

 最近、小麦ビールに飽き始めた私だったのですが、これはぜひ私のレパートリーにラインナップさせたい小麦ビールです。このお味であれば季節を選ばす、料理を邪魔せず、どんなオケージョンにもマッチしそうです。ですが、このビールは個人には販売されていないそうで残念です。

 賞味期限を見て、とても驚きました。製造年月日から3年後なのです。ですがその答えがGargeryのホームページを見て分かりました。皆さんもご覧になってみて下さい。↓↓
http://www.gargery.com/product/gargery23.html
 ぜひ3年経ったこのビールを試してみたいものですね。
  
 このレストランにはイタリア人のウエイターさんがいます。私の隣に座っていたイギリス人が、そのイタリア人に英語で”お薦めは?ティラミスかな?”と聞きました。するとその彼は”Yes, It is VERY good."と、あまりの絶対の自信をもって言いました。その二人のイギリス人は、ひと呼吸おいてからクスッと笑いました。

 イタリア人とイギリス人の性格の違いでしょう。日本と同じ謙遜という文化のあるイギリス人は、本当にとても美味しいお料理だったとしても、そこまではっきりとは言いませんものね。

 先日もイギリス人の友人が新しいポジションに就いたので「新しい仕事はどう?」と聞くと、念願の仕事に就いたのにもかかわらず、"not too bad."というダブルネガティブで返事が返ってきました。

 私の性格も日本人・イギリス人寄りなので、イギリスの文化は受け入れ易いですが、大陸の文化にはなかなかついていけません。
 

ビールとエールとラガーとビター その3

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前回はホップがイギリスにもたらされた頃の背景を少し書きましたが、今回からはビターが表舞台に出るまでのいくつかの事柄について書き始めてみようと思います。

ポーター
 現在ではポーターというとフラーズのロンドンポーター(写真・フラーズのホームページより)の様なアルコール度数5~6%前後の黒いビールを指すようですが、この言葉の始まりはロンドンのポーター(荷物運搬人)たちの間で人気のあったビールをそう呼ぶ様になった事から始まります。ではその「ビール」はどのようなビールだったのでしょうか。

 15~16世紀にイギリスにホップがもたらされたのち、色々なビールが造られパブに並ぶようになりました。そんな中、17世紀末から18世紀初めにかけて、3種類のビールを混ぜる事が流行し始めました。それを「スリースレッズ」(Three Threads)と呼び、それが「ポーター」の始まりでもありました。

 このスリースレッズが生まれた背景には、ホップの入っていない傷みの早いエールが酸化し酸っぱくなってしまい、それに新しいホップ入りのビールを混ぜて提供したという店主の都合や、その当時アルコール度数の高い飲料が流行り、それに伴い強いビールへの需要が高まったものの、アルコール度数が高いという事は割高であった為に、値段の高い強いビールと値段の安い弱いビールを混ぜて楽しんでいたというお客側の都合がありました。

 しかしその当時、ビールの樽は地下の倉庫に保管されており、ビールの注文を受ける度に地下の倉庫に行き、それぞれのビールの樽からビールを汲み取っていた為に、スリースレッズを作る為にはとても手間がかかりました。そこに目をつけたラルフ・ハーウッドが、1722年にスリースレッズを工場で造らせ「エンタイア」(Entire)という名前で売り出したそうです。

 このエンタイアが、ロンドンのポーターたちの間で人気を呼び、それ以降「ポーター」という名で親しまれる様になったそうです。

 この様な背景から、この当時の「ポーター」の定義は下記のようになります。

ポーター – 古くからのホップの入っていないエールと、ホップの入ったアルコール度数の低い低価格な1~2種類のビールをひとつの樽に合わせたビール。「スリースレッズ」又は「エンタイア」とも呼ばれる

 ちなみにアイルランドの黒ビールであるギネスは、「スタウト」と呼ばれます。色々調べてみましたが、現在の「ポーター」と「スタウト」の言葉の使い分けが分かりません。造っている醸造所によっても違うようです。てっきり麦芽を使っていないビールをスタウトという解釈をしていましたが、それは間違いのようです。どなたかご存知であればぜひお知らせ下さい。

2010年5月7日金曜日

イギリスの主食?

   日本人にはお米が主食という考え方がある為に、時折イギリス人の主食が何であるかという論争を耳にします。食の文化の観点からは、林望さんの「イギリスはおいしい」にもある様に、ジャガイモであるというご意見が多く、私もそれには同感です。

   ふと、歴史上の日本におけるお米の役割という観点から考えてみると、イギリスのそれは「エール」だったのではと思いました。
   詳細はまた後日にでも。

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2010年5月5日水曜日

Franziskaner Bar & Grill - beer menu

 昨日お邪魔したフランツィスカーナのビールメニューを、お店の方の許可を得て写真を取らせて頂きました。
 六本木ヒルズ勤めにでもなってしまった日には、誘惑に負けて仕事帰りに毎日寄ってしまいそうです。

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 今度お邪魔した時には何を頂こうかしら・・・。
 

2010年5月4日火曜日

Veltins Pilsner in bottle

ALC. 4.8% German brewed by Veltins
website : www.veltins.de/
 2杯目はフェルティンスピルスナーというビールを頂きました。メニューに「麦芽とホップの風味のバランスがよく、・・・・」とあったので、普段はピルスナーをあまり頂かない私ですが試してみました。  まさにこの通りで、麦芽の甘味とホップの苦味が絶妙なバランスを取っていて、見た目とのギャップがとても面白いです。


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Franziskaner Weissbier

ALC. 5.0% German brewed by Franziskaner
 Wurstmarktでビールが売り切れでしたので、六本木ヒルズに新しく出来たFranziskanerというドイツビールのお店へと調査に向かいました。 先ずは小麦のビール、ヴァイスビールです。 ベルリンで頂いたことのある小麦のビールよりも発泡性が強く、今日の夏日を記録しそうな午後にはちょうど良い発泡加減です。
 お味は小麦の甘さとバナナのフルーティさがしっかりと感じられ、全くイヤな香りもお味もありません。久しぶりにこの様な美人なビールを頂きました。

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Wurstmarkt in 六本木

今日は六本木ミッドタウンのWurstmarktへビールの調査に出かけました。が、残念ながらこの暖かい気候のお陰でビールは全て売り切れでした。


2010年5月1日土曜日

Fuller's ESB - The Tipplers Arms

ALC. 5.5%? UK brewed by Fuller's
website : http://www.fullers.co.uk/rte.asp?id=48
 一杯目に頂いたアルトが終わってしまい、お店の方がESBを開けて下さいました。 冷蔵庫で冷やされていないケグから注がれたようでビールが冷やされ過ぎておらず、一口目からお味がしっかり開いています。香りもほのかなモルト風味で、最後まで全くイヤな香りは立たず、すばらしくお上品な印象です。
 本来このESBが持つモルトとホップのバランスの良さがはっきりと全面に出ていて、フルーティでしかも雑味がなく、本当に素敵な美人のビールです。
 この味をしっかり覚えておこうと思います。 本当に美味しく頂きました。

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Baeren Alt - The Tipplers Arms

ALC. 5%? Japan brewed by Baeren
  今日もまたThe Tipplers Armsにて。フラーズESBのお替りと思ったのですが、既に売り切れで、代わりに岩手べアレンのアルトがドラフトでありました。
   上記のwebsiteにもありますが、アルトと言う語源は下面発酵のビールが造られた頃に、それまで造られていた上面発酵のビールを「古い」と言う意味のアルトと呼んだそうです。
   お味はモルト風味が強くフルーティで、アルコール度数5%位ではないかというお店の方のお話でしたが、味覚的にはまるで7%に近いのではと思わされるものがあります。体調のせいかも知れません。あまりホップは主張していません。 ボディもフルボディでしっかりした口当りです。ぜひお試しを。

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