2011年11月12日土曜日

もやしもんとビール

  今日はお誕生日だったので、最近お気に入りのTEAというとてもモルティなビールにしました。TEAとはTraditional English Aleの略ですが、お味的にはTraditional Scottish Aleと言った方が分かり易いかもしれません。

  手前にあるのは、以前から紹介しようと思っていた、あすかちゃんから頂いたもやしもんのタオルです。もやしもんとはアルコールについて書かれている漫画の事で、そのビール編に出てくるビール酵母がタオルの柄になっているようです。背景がドイツの国旗になっていますが、あまり意味はない様に思います。

  そう言えば、気温があまり下がらない事は過ごし易くて有難いのですが、今年は春が暖かく夏が冷夏だったせいもあってか、春に咲く水仙が春が来たと勘違いしたのか芽を動かし始めました。冷蔵庫にでも入れない限りどうしようも無いので、あまり意味はなさそうですが出かかっている芽に土を盛って、ただ見守るばかりです。

2011年11月10日木曜日

London Pride @ Museum Tavern

    誰かからもらったのか、何故か我が家に2006年版のロンドンるるぶがあったので、パラパラとページをめくってみました。5年以上も前に編集されたものなので、ほとんどのお店は既に存在していなさそうな中で、この大英博物館前にあるMuseum Tavernは数ヶ月前に大英博物館に訪れた時に見かけた事を思い出しました。るるぶによると「女性一人でも気軽に入れるパブ」とあったので、その「女性一人でも気軽に入れるパブ」とやらに行ってみる事にしました。
     私が知っている限り10年位前からビールが美味しそうな門構えをしていたのですが、観光客の多い大英博物館前という事もあって、ビールの質が価格に伴うものかと半信半疑で調査した事はありませんでした。角地にあり、入口はその角と中ほどにあり、窓からビールも種類が確認出来ます。
    ラガーのビールがたくさん並ぶ中で、エールが7種類並ぶ位置に立って順番を待ち、バーテンと天気の話をしながらビールの品定めをしつつ、何だかんだと薀蓄を語った末にロンドンプライドを注文しました。
 
    目の前にパイントオブビアが置かれ、バーテンが金額を告げる段になったのですが、既に私が10ポンド紙幣を手にしていたせいか、なかなか金額を言わないのです。お地蔵様の様にじ~っと待つこと5秒、やっとバーテンは「3.58 please」と言いました。多分観光客が多く、そのお客様たちはいくらかも関知せずに支払っているのでしょう。せっかくバーテンが金額を言ってくれたので、小銭がほとんど持ち合わせていなかったのを知りつつも小銭をジャラジャラさせてから10ポンドを渡しました。
    思いの外、ロンドンプライドはちゃんとしたロンドンプライドの味でした。今日はとても寒く、ここに来る直前までは今日はビールではなくホットチョコレートにすべきか悩んでいたので、ここで冷えたロンドンプライドを出されたら感情がえす所でしたが、その必要もなく、さすがに体は温まりませんでしたが、数人の観光客に写真を撮って欲しいと頼まれたり、たわいも無い話をしながら、少なくとも心は温まりました。
 
    さて、このパブが「女性一人でも気軽に入れるパブ」かという観点ですが、ダンナ様に申し訳ないなぁと思いながらも体調が良ければ普段から一人でビール調査をしている私としては、ここで特別な扱いを受けたという感じは受けませんでした。もしかすると、「若い女性一人でも気軽に入れるパブ」と書いてあったのかも知れないと、明後日でとうとう四捨五入すると50歳になってしまう私はふと思いました。ちなみに明後日で50歳ではありません。今日はまだ四捨五入すると40歳です。間違いのなき様。
 

2011年10月21日金曜日

1Q84 .... ?


小学校の先生が、生徒の回答用紙に「惜しい!」という意味で引いた様な、"4"の下のこの赤線は何だろう??と思ったのは私だけでしょうか。
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2011年9月8日木曜日

メトロポリタンラインが・・・

  毎週木曜日はLiverpool Streetにあるアンティークマーケットに出かけるのですが、最寄り駅からメトロポリタンラインで出かけます。このメトロポリタンラインは地下鉄のひとつなのですが、ロンドンの地下鉄でおなじみのチューブ型の車両ではなく、地上を走るチューブ型の車両よりも大きいサイズの車両で運行されています。前回ロンドンに住んでいた14年前から同じタイプの車両で、痛みの激しい座席などは随時新しいものに変わってはいるものの、車両自体が古い上に、座席横には"Please keep your feet off the seat"などと書かれており、ロンドンに住む人たちのお行儀の悪さを伺わせる注意書きが未だに残っているのです。
  Liverpool Streetまで行くAldgate行きの電車が来るまで何本か電車を見送り、その古い車体にはスプレーでペイントされた落書きを消す為に白いスプレーで上書きされている跡が見え、14年前はとても新しく見えた車両が今となってはそれなりの使用感が漂い、アンティーク好きな私ですが、このアンティークとしての価値がつくほどの年代物になっていない微妙な状態を自分に置き換えてみたりしながら、Aldgate行きの電車を待っていました。
  今では駅のホームに電光掲示板があり、次の列車の行き先と到着までの分数が表示されているのですが、以前はそんな便利なものはなく、列車の先頭車両の行き先の表示を確認しないならなかった上に、ダイヤが乱れた時など電光掲示板とは違う車両が到着したりもするので、何となく行き先を確認しないと気が済まない私は、未だに行き先がプラスチックの板に書かれている先頭車両の見にくい行き先表示をと顔を上げたら、何とくっきりと電光掲示板が行き先を表示しているではありませんか。

  どこかにお知らせが出ていたのかもしれませんが、突然の出来事で、あららあららと思っているうちに電車は去っていきました。甥っ子に写真を送らねば!と何とか写真1枚撮りました。その後も新車の車両はないものかとキョロキョロしていましたが、これが今日最初で最後の新車となりました。ゾーン9まで運行している長距離の地下鉄なため、古い車両の座席は全て向かい合わせのボックスタイプで、新車にもボックス席が残され、通常の座席に加え山手線にあるような、座席が跳ね上がる座席と(車椅子の方のために)、仕様が近代化していました。次回は乗り心地もお伝えしたいと思います。
  今日はまるでママ鉄(でしたっけ?)のようなブログになってしまいましたが、最近胃痛がひどくてビールの調査が出来ない為に違う話題にしてみました。
  ちなみにこの列車はAldgate行きではなかったので乗りませんでした。興奮のあまり乗り損ねたのではありません。f^_^;)
  

2011年8月30日火曜日

ピザの自動販売機 ボローニャにて

  ここ数日のロンドンは最高気温が20℃に達せず太陽も出ず、靴下をはき長袖のTシャツに長袖のカーディガンをはおっていても肌寒い日々が続いています。また週末には23℃位まで上がるとの予報ですが、気がつけば日の出は朝6時を過ぎ、朝6:30amに起きる私たちは薄暗い中でまずリビングの明かりをつけなくてはならず、日の入りも午後10時過ぎだったのにとうとう午後7時台となり、どちらにしても冬の足音を聞くまいと耳をふさいでも聞こえてくる季節となりました。
  と、しんみりとしても仕方がない上に、冬が来ないとあのイギリスの美しい夏もやって来ないので、厚手のスリッパを探しに行ったり、セントラルヒーティングのスイッチの入れ方を模索したり、ダンナ様の新しい冬用のジャンパーを調達したりと、冬支度を始めたところです。

ダンナ様が休暇中に太ったとの事で現在
お菓子を口にせず、結局の所私一人で12
個入っていたジャム入りのビスケットを
消費する事になりそうです。

   先日ボローニャで15年ぶりに再開したイタリア人の友人が、10月からフランスのオランジュという所で仕事が決まっているので、それ以前に久しぶりにロンドンに遊びに来たいと言いだし、博士課程を終えたとは言え経済的にはまだ学生なので、先週の水曜日から日曜日まで我が家に泊まっていました。その時に彼女のお父さんが、私が好きだと言ったイタリアのお菓子を焼いて彼女に持たせてくれました。(写真 名前は教わったのですが忘れました。)

  それを頬張りながらボローニャの写真を整理しようと写真を眺めていたら、この写真の事を思い出しました。

 
誰かやって来てピザを買って行かない
ものかとしばらく待ってみましたが、
誰もやって来ませんでした。

  東京で当たり前の様に見かけるドリンクやタバコの自動販売機などは一切ボローニャの街で見かけませんでしたが、その友人宅で夕飯をご馳走になり、歩いてホテルまで向かっている最中に発見したのは、ピザの自動販売機でした。ダンナ様は試してみたいと大騒ぎでしたが、友人宅であまりにもたくさんご馳走になったので、どうみてもピザを食する余裕がなく、写真だけ撮って帰りました。
  どうやら焼きたてのピザが2分ほどで出てくる様で、販売機横にある箱に入れて持ち帰る様です。
  ただ、"100% made in Italy"とか"the Italian taste vending machine"と英語で書かれている所を見ると、現地の人向けというよりは観光客向けなのかもしれませんが、それにしては街の中心街からちょっと離れた所にありました。

  今回は美味しいものでいつも満腹状態だったので、次回はぜひ試してみたいと思いつつも、美味しくなかったらどうしようと、好奇心と食欲の狭間で悩んでしまいます。
 

2011年8月12日金曜日

ロンドン ベルギービールの美味しいお店

  今日はダンナ様がベルギービールのローランダー グランドカフェ (Lowlander Grand Cafe)というお店に連れて行ってくれるというのでついて行きました。とは言いつつも、東京ならまだしもロンドンでは美味しいイギリスのビールがいつでも頂ける上に、ベルギービールはアルコール度数が高いので、ロンドンに来てからさらにアルコールに弱くなった私としては、加減して調査にのぞまなければならず、あまり乗り気ではありませんでしたが、美味しいムール貝が頂けるとの事だったので、最近魚介類を頂いていなかった私は黙ってついて行きました。

  早速ムール貝を注文しました。巨大な器に大量のムール貝です。向かって左奥に見えるパイントグラスが小さく見えます。大きいサイズがやってくる事はある程度想定していたものの、貝類の嫌いなイギリス人のダンナ様を目の前に、これを私一人で頂くのかと思うと、既にお腹いっぱい状態です。普通のワイン蒸しを頂きたかったのですが、クリームソースかトマトソースしかなかったので、トマトソースにしてみました。お味の方はフレッシュのバジルもトッピングされていて、今まで味わった事のないムール貝の味付けでした。スコティッシュ産のムール貝の為か、少し脂がのっているムール貝との相性は良かったです。
  日本出国前に働いていた会社のマネジャーが私の送別会としてベルギービールのお店に連れて行って下さいました。その時にベルギーではフレンチフライに色々なソースが用意されるという話を聞き、ムール貝にサイドディッシュとしてついて来たフレンチフライと2種類のソースを見て、そのマネジャーらと一緒に毎日楽しく仕事をしていた頃が懐かしくなりました。

  肝心なビールですが、このお店の名前と同じ、ローランダーという、このお店独自のピルスナーがあり、アルコール度数4.2%で他と比べるとアルコール度数が低かったので、まずそれを頂いてみました。ピルスナーというと、ホップ臭くて私はほとんど頂かないのですが、これはホップの主張が強過ぎずに口当たりは軽かったです。更には写真にも写るくらい気泡がしっかりしているので、冷やされているビールの温度と相まって、清涼感がありました。
  この後にBlanche de Bruxelles ALC.4.5%をハーフパイント頂きましたが、写真を忘れました。小麦のビールでしたが、バナナ臭が弱く、こってり感のあまりないさっぱりした小麦ビールでした。

  最後にFloris Franboise ALC. 3.6%というラズベリーのビールをデザート代わりにハーフパイント頂きました。想像通りのラズベリービールで、ビールにラズベリーソースを加えた様なお味です。フルーツ系のビールにはいつも裏切られる事はありません。ランビックを期待していた私でしたが、メニューには「フルーツビール」と書かれていました。ランビックという単語に慣れていないお客さんの為に「フルーツビール」と書かれているのかしらと思いつつ、このラズベリービールがランビックかどうか、聞き忘れてしまいました。
  ちなみに頂いたビールは全て生ビールです。

  結局、貝類が嫌いなダンナ様と一緒だった私は、大量のムール貝を何だかんだと言いながら一人で平らげ、帰り道でむねやけしてしまい、太田胃散を3錠摂取する事となりました。トマトソースとはいえ、脂ののったムール貝を食べ過ぎてしまったのかも知れませんが、胃腸があまり丈夫ではない私なので、次回からは気をつけようと思います。
  ベルギービールのお店なので、ベルギー人っぽい美しい女性のウエィターばかりでした。このブログの日本語タイトルを命名して下さった、私の大の仲良しの飲み友達は大の美人ちゃん好きなので、ロンドンにいらした時はお連れせねば!と思いました。
  

2011年8月11日木曜日

Forst Kronen in bottle ボローニャにて

ALC. 5.2% Italy brewed by Forst
website; http://www.forst.it/eng/birre/birra_kronen
  この月曜日から水曜日まで、イタリア人の友人に会いに、ダンナ様とイタリアのボローニャに行って来ました。初めて彼女に会ったのは15年前、エディンバラに語学留学していた時で、彼女はその当時まだ13才でしたが、背丈も伸びてすっかり大人になっていました。15年前にもボローニャに遊びに行ったので、ご両親とも久しぶりの再会でした。お夕飯に呼んで頂き、お父様がラグー・アッラ・ボロネーゼ(ragù alla bolognese)を作って下さり、お母様が私がビール好きな事を聞きつけ、イタリアのビールを用意して下さいました。
  パスタの茹で加減が絶妙で、ほんの少しの硬さが程よい食感となって素敵なアルデンテを頂く事が出来ました。ラグーソースは、牛肉とセロリや人参などのハーブ系の野菜のお味がしっかりと前面に出ていて、かつパスタとの食感とソースの絡み具合が絶妙で、お皿いっぱいのパスタを飽きることなく最後まで堪能出来ました。
  東京目黒でいつもお邪魔していたイタリアンレストランのラグーに敵うラグーはないと今まで思っていましたが、このラグーソースに軍配が上がりそうです。
  肝心のビールですが、この日の様に気温が35℃まで上がった日には軽い口当たりのビールを頂きたくなりますが、それにピッタリなビールでした。アルコール度数の強さのわりに香りや味が強く主張することなく、ホップの苦味もあまり感じないので、5.2%であるのにもかかわらず、サクサクと頂いてしまいました。
  このビールのサイト(上記参照)によると、フルボディのモルト味のビールで、かすかなホップの苦味と書いてありますが、私の知っているモルティなビールの印象とは全く違い、グラスを近づけた時にモルトの香りも主張せず、味わって頂くと言うよりは喉に流し込みたくなるビールでした。アフターテイストはかすかな甘味とグラッシー(grassy)な香りとあり、確かにグラッシー(grassy)な爽やかさがありました。
  ちなみにいつもグラッシーをどう日本語に訳すべきなのか迷いますが、grassとは芝生の事で、芝生を刈った後の青臭い香りを思い出させられる香りを指していると思いますが、ワインですと飲み頃になる以前のワインにも、このグラッシー(grassy)という形容詞がつけれられる事があると思います。ワインにお詳しい方、私に代わって説明お願い致します。
  久しぶりにイタリア人と一緒だったのですが、相変わらず声が大きく、普通におしゃべりしながら道を歩いていても、身振り手振りの大きいイタリア人の手はしょっちゅう私にぶつかるし、延々としゃべり続けています。この友人の家族だけなのかとも思いきや、お花屋さんのお兄さんも英語が出来ないのにもかかわらず(私はイタリア語が出来ませんが)、延々としゃべり続けていました。ちょうどロンドンで暴動のあった時期だったので、私たちがロンドンから来たという意思の疎通が出来たとたんに「暴動が大変な事になっているねぇ」と話題は尽きませんでした。が、実際に会話が成り立っていたかどうかは定かではありません。
  生ハムで有名だというレストランで頂いた、San Danieleというハムと、crescentineという少し甘味のある揚げたパンです。本当に美味しかったです。形容詞の乏しい私ですが、ハムのほのかな甘味と酸味とお肉の旨味とで、普段は脂身を頂かない私ですが、今回は残さず頂ました。揚げたパンは私の理解が間違っていなければ、ラードで揚げているそうで、「だから美味しいのよ」とそのイタリア人の友人は教えてくれました。



  私は普段、ディカフェでもコーヒー・紅茶は全く摂取出来ないのですが、15年前にイタリアに来た時に初めてコーヒーが口に出来るようになった事を思い出し、試してみました。15年前の様にはいきませんでしたが、普段はコーヒーの香りで気分が悪くなる私ですが、コーヒーを楽しむ事が出来ました。その話を友人のお母様にしたら「イタリアのコーヒーは新鮮だからよ」とおっしゃっていましたが、微笑んでお話をうかがうに留めました。(笑) 
  
  ダンナ様が、丘(山?)の上に建っているSantuario San Lukaに行きたいと言うので友人と3人で登りました。翌日は筋肉痛で動けませんでした。

2011年8月6日土曜日

アンティーク オークションにて 2/2

  先日のアンティーク オークション(Chiswick Auction)での続きです。前回のブログを読んでいない方は、先ずはこちらをご覧下さい。
アンティーク オークションにて 1/2

  帰りの電車の中で、自分が好きな絵を5ポンドで入手できたかもしれなかったと思うと何とも歯がゆく、”たられば”ばかり考えてしまって、危うく駅を乗り越してしまいそうになりながらも、スーパーに立ち寄り、先ずは自宅に戻って考える事としました。
  まずはその絵がどのくらい自分の好みに合っているのか。ロンドンとエディンバラのナショナルギャラリーに、Pieter Saenredam (1597-1665)というオランダ人による教会内のインテリアの絵がいくつかあるのですが、私はそれが大好きで、1996-1997年にイギリスにいた時には時間が許す限りそれを眺めに行っていました。(下記参照)
The Interior of the Grote Kerk at Haarlem  
The Interior of St Bavo's Church, Haarlem (the 'Grote Kerk') 

  今回の絵がPieter Saenredamのものではない事くらいは分かっているのですが、とても絵の傾向が似ているのです。しかし欲しいからといって、入手して良いという訳ではない訳で、それらを考えつつ、果たしていくらで落札するのが現在の自分にふさわしいものか考えました。イギリスの美しい夏を楽しもうと、仕事探しすらスタートしていない状況で、残り少ない貯金を少しずつ切り崩している私としては、都心に出る交通費さえ惜しいのです。ちなみに現在の我が家はZone2内なのですが、都心のZone1まで出かけようとすると、片道1.90ポンドもかかり、貨幣価値をダンナ様に合わせる為に、1ポンドを200円で計算して生活している私には更に高額な料金となるのです。
  実際に計算すると、交通費が往復2.60ポンド(ちなみにChiswick AuctionのあるSouth Acton駅もZone2にありZone1を通らずに我が家の最寄の駅から行けるため、割引となります)、10ポンド以下で落札すると最低手数料の2ポンド、それに落札価格となります。とは言っても来週の競売では誰かが落札を希望するかもしれないし、そうなったら価格は上がる訳で・・・と、そんな事を考えながらも、あっという間に1週間が経ちました。
  その日は朝から夕方まで夕立を含む小雨の予報で、という事は万が一落札出来た時の事を考えれば、何とか脇に抱えられる大きさの2枚の絵を雨の中を持ち帰る事も考えなくてはいけない訳で、更にはカタログには19世紀の絵画と書かれており、という事は額縁に入っているのはガラス素材な訳で、それだけでもかなりの重量になるのです。と同時に落札するにしても自分の限度額をいくらにするのか、落札出来るのかそうでないのかという事も考えなくてはならず、重たい気分を抱えながらも、出かける支度をして私はChiswick Auctionに向かいました。
  前回来た時に思いましたが、ここもロンドンとは言っても、都心とは全く違った雰囲気で、ここで働いている人達はどう見てもイギリスのパスポートを持っている人達ばかりです。私が頻繁に行くアンティークマーケットで店を出しているディーラーも何人も見かけ、どうみても常連で成り立っている場所で、そんな所に片言のアジア人がうろちょろしていると目立ちます。受付の人の中には初めてやってきた私にも親切に説明してくれる人もいますが、初めての経験ではない微妙な視線を浴びながら、粗相をしない様に気をつけながら、今週の競売アイテムを一通り眺め、この一週間考え続けた絵のある薄暗い部屋まで辿り着きました。
  カタログには金メッキの額縁と書いてありますが、既にかなり痛んでいて、絵と額縁の間にある中敷きとでもいうのでしょうか、それの縁にある金のラインも額縁の中で剥がれ落ちています。絵自体には損傷は見られませんが、作者のサインもなく、19世紀の物である事も見た目からは確認出来ません。基準価格は20~30ポンドに下がっていました。
  その絵のロット番号は136でした。という事は早いながらも多少ゆっくりと競売を進めるTomが担当するものと思い少し安堵しつつ、10ポンドで落札すると合計14.60ポンドの費用をかけて入手する事が妥当なのか、頭の隅の方で考えながら、競売人が壇上に上がって来る事を待っていました。
  てっきりWilliamが先にやってくると思っていたら、Tomが先に壇上に上がりました。・・・という事はさらに早口のWilliamが100番代を担当する事に気づき、多少の不安を打ち消そうと先週と同じ様なタイミングで事が進む事を祈りました。
  地方のアンティークオークションであれば、品数も少ないのでしょう。もう少しのんびりした雰囲気で競売が進められ、先日のテレビ番組では、あるおもちゃの競売の時に、まだ首も据わらない赤ん坊が競売人のハンマーが下りる直前に「オギャ」と泣き声を上げ、競売人のユーモアで「The little baby bid at the last minutes!」と言って会場を沸かせていました。その位の余裕があると、競売会場も違った雰囲気になるのでしょうが、この日も900近いアイテムが並んでおり、会場に来ている人たちも自分の目当てのアイテムの順番が来る事を黙って待っています。
  Williamが壇上に上がりました。後はその時が来てから考えようと、136番が来る事を待ちました。Williamは相変わらずのとても早いテンポで競売を進めます。136番の順番がやって来ました。「30ポンド!」。・・・・。「20ポンド!」。・・・・・。「誰か10ポンドでどう?」。・・・・・・ここで手を上げる気持ちの準備はしていたのですが、誰も関心を示している様子がありません。「5ポンド!」とほぼ投げ売り状態でWilliamが叫んだので、条件反射的に手を上げました。
  そのオークション会場での最低落札価格である事は言うまでもなく、他に落札した物があるのであるならまだしも、その一点だけなので、前回とは違う受付の人には「合計で7ポンド??」とあまりの金額の小ささに呆れられ顔をされつつも、雨の中、重たい2枚の絵を抱えて、道の向こうからやってくる人には、私があまりにもヨタヨタ歩いていたせいか道を譲ってもらいながら、無事重たい絵を連れて帰りました。こちらがその2枚です。
  こういったアンティークを現存のまま残すか、修理補修をするかは双方にメリット、デメリットがあるのですが、左の額縁の中でずれている金の縁がとても気になる上に、額縁の裏に目張りの為に張ってある薄い紙がぼろぼろと落ちるので、情報収集の為にも絵を額から外してみました。
  絵の裏には手書きで"Choie of the Cathedral of Rheims"と書かれてありました。ネットで調べてみたらCharles Wild (1781-1835)の作である事が分かりましたが、これが原画なのか複製なのかどうかは私には分かりません。
  重たいガラスも洗剤で洗い、ずれていた金の縁も取り除き、再度額に戻してみると以前とは違った絵にも見えてくる程、きれいになりました。一枚当たり4.80ポンドの費用をかけて入手したものとしては満足しています。
  アンティークの面白さは、自分が地球上に存在する以前からそれらが存在していたかと思うだけで色々と思いを馳せる事ができ、時には誇りまみれになっている中から掘り出した物を磨いてその過去を探るという、宝探しの様な要素も魅力のひとつだと思います。
  いつかリタイアした時にでも、ディーラーになって自分の好きなアンティークを店に並べてみたいと思います。それまでに自分のコレクションを増やさなくてはなりませんが、それ以前に仕事を見つけて仕入れる為の資金を確保しなくてはいけないという事に気づき、現実の世界に引き戻された私なのでした。
 

2011年8月5日金曜日

ビアフェスティバル no.3 (Great British Beer Festival)

次はHilden Ale 3.7%というビールです。モルト風味のビール続きだったので、フルーティーなビールにしてみました。ダンナ様のハーフパイントと私の1/3パイントを頂きたかったのですが、注いで下さる途中で樽が終わってしまいました。バーの中でボランティアをしている方は、ほとんどが素人のジェントルマンなのですが、ビールが無くなってしまった事に申し訳ないと大変恐縮されていました。樽の最後の一滴までくみ上げて下さって、何とか1/3パイント2杯を頂く事が出来ました。
この時点で、5種類のビールを頂いた事になるのですが、ダンナ様は今朝二日酔い
だったのにも関わらず、男の子だからと無理してハーフパイントで頂いていた為に、もう限界だと言い出しました。アルコール度数の低いものばかり頂いていたので、私としてはあと2種類は頂ける状態でしたが、仕方ありません。

グッズショップを覗いてみました。スピッツファイアーのグラスがあったので、ちょっと気になりましたが、既にフェスティバル用のグラスを2つ入手している上に、現在の我が家の台所には、東京に住んでいた時の台所の半分位の収納しかないので諦めました。

ポンプクリップが2~5ポンドでたくさん並んでいました。

私の好きなエディンバラの80シリングがないものかと眺めていたら、ありました。Deuchars IPAと同じ醸造所Caledonianの80シリングです。
ちなみにシリングとは20~25n年くらい前まで使用可能だった古い通貨で、確か2シリングが10ペンスで置き換えられたのだと思いましたが、80シリングとは、そのビールにかけられる税金の額を取って名づけられました。私がエディンバラに住んでいた1996年には70シリングもありましたが、今でもあるのでしょうか。税金が低いという事はアルコール度数も低いので、その当時は70シリングもよく頂いていました。

ご興味のある方はこちらの80シリングのリンクもぜひご覧下さい。
http://www.caledonian-brewery.co.uk/80_home.html

ビアフェスティバル no.2 (Great British Beer Festival)

  こちらもエディンバラからのDeuchars IPA 3.8%です。夏なので、私の大好きな80シリングの様なビールはないようですが、こちらも色から想像する味わいよりは、モルトが主張します。こちらも3.8%なので、おしゃべりしながら淡々と頂く事が出来ます。ちなみにグラスの反対側はこんな感じです。
もう一つのスコティッシュエールは5%以上だったので、同じブースにあるSussex XX Mild Ale 3.0%にしてみました。3.0%のビールなんて東京ではランビック並ですね。お色からして、ポーターやギネスの様に香ばしさがあるのではと思いましたが、苦味と香ばしさとモルトの甘みのバランスの取れている素敵な優しいビールでした。


  こちらでもボランティアの方々が大活躍です。お歳が上の方が多く見受けられますが、気のせいでしょうか?

ビアフェスティバル no.1 (Great British Beer Festival)


アールズコート(Earls Court)で開かれているGreat British Beer Festivalに来てみました。今日は日差しが出て暑さを感じる程で、室内とは言えビール日和です。
ダンナ様がお腹が空いたと騒ぐので、先ずは食べる物探しから始めます。
  入り口でパイントグラスを3ポンドで購入しました。グラスはパイントグラスとハーフパイントグラスが販売されていて、グラスは持参しても良い様です。
ビールの量は1パイント、ハーフパイント、1/3パイントから選べます。1/3パイントで1ポンド前後です。ロンドンでは大体のビールが1パイントで3.50ポンド以上するのでお得です。
会場がとても広く、歩いて回るだけでも大変なので、先ずは目の前にあるGreene King IPA 3.8%を、ランチの口直しに1/3パイント頂きました。





隣りにFuller'sのブースもあって、Seafarersにしようか迷いましたが、最後にFuller'sを頂いて帰る予定にし、Greene Kingを頂きました。











  巨大なブースが立ち並ぶ中にエディンバラからのブースを見かけたので、スコティッシュエール好きの私は先ずはそちらから。


  エディンバラからのビールが3種類あったので、アルコールの低いBelhaven IPA 3.8%にしてみました。IPAなのでホッピーでずが、モルトも負けずに主張しています。アルコール度数の低さから、全体的に穏やかで、テンポ良く頂いても酔いが回りません。
グラスが普段のパイントグラスより重いので、バーの端に陣取りました。



2011年8月4日木曜日

アンティーク オークションにて 1/2

  イギリスでは、アンティークのテレビ番組が毎日お昼間の時間帯に合計3~5時間ほど放映されています。それだけイギリスにはアンティーク好きが多い様で、ポートベローロード(Portobello Road)をはじめ、週末だけでなく毎週ロンドンの街中でもアンティークマーケットが開かれています。
  アンティークマーケットでは、いわゆるアンティークと言われる家具や金銀製品、アクセサリー、書籍、絵画など、大体において100年前後からそれ以前に製作されたのものから、更にはコレクタブル(collectable)と呼ばれる、タバコの箱に入っていたカードやコイン、有名ブランドのおもちゃやテディーベアなどのぬいぐるみなど、20世紀に入ってから製作されたものでも価値のあるもの、物によっては1980年代に製作されたものも販売されています。
  そんな中、色々な理由からアンティークやコレクタブルを競売にかけて現金にしようという需要も高く、イギリスの各地にオークションがあり、先日、チズウィック(Chiswick)にあるアンティークオークション(Chiswick Auction)に品定めがてら行ってみました。
  大型家具から小さいアクセサリーまで所狭しと展示されており、カタログで見る限り800アイテム余りが並んでいました。私の興味は銀製品なのですが、そこには私の好きな大聖堂のインテリアの絵が2枚セットであったのです。カタログの基準価格(guide price)は30~50ポンドとあり、カタログの中には基準価格が2000ポンドを超える物がありつつも、私の少ないお小遣いで落札出来る値段ではありませんでした。更には落札した金額の15~20%を手数料として支払わなくてはなりません。今日は冷やかしに来たのだしと思い、横目で見ながら通り過ぎました。
  せっかくなので、競売も見ていく事にしました。12時スタートなので、持参のサンドイッチを開けている人もいましたが、どうみても競売にかけられる予定の商品のソファで食しているのです。どうやらそれは受け入れられている様で、商品の並ぶ1室にたくさんの人がコーヒー片手に集まって来て、これまた商品であるダイニングチェアやソファに陣取っていくのでした。
  競売は12時~18時までと書いてあるのですが、800以上のアイテムを6時間で裁くという事は1時間に140アイテム以上を裁く訳で、という事はひとつのアイテムに1分かけていたら6時には終わらないということなんだなぁと思いつつ、12時を回っても出てこないイギリス時間なオークションを仕切る競売人(auctioneer)を待っていました。
  競売人がやっと壇上に現れ、「今日も800点以上アイテムがあるから、とっとと始めます。品物を落札した人は番号札をすぐに上げて下さい。それでなくても時間がないので。」と一言述べてから競売が始まりました。その速度といったら早いこと。私は以前から英語の数字が苦手ではありますが、競売人のアクセントに耳が慣れても時々いくらと言っているのか分からない位早いのです。競売にかけるアイテムの簡単な説明もしてくれるので、アンティークの形容詞の勉強と、数字を聞き取る練習だと思いながら、自分の気に入ったアイテムがいくらで落札されるものかと順番を待っていました。
  大聖堂のインテリアの絵の順番が回ってきました。競売人は出来るだけ高値で売るのが仕事ですが、落札する方は安く落としたい訳で、本来100ポンドする商品でも、落札人はいったん競売人が50ポンドくらいまで下げるのを待って、そこから競売が始まり値が釣り上がっていきます。その絵の基準価格は30~50ポンドだったので、競売人ははじめに「40ポンド!」と言いました。・・・・誰も手を上げません。「20ポンド!」。・・・・・競売人は1.5秒ほど待ちましたが誰も手を上げません。「じゃあ10ポンドで誰か買わないか!」。そろそろ誰か手を上げるだろうと思いつつも・・・・・・。「じゃあ5ポンドだ!」。その瞬間、5ポンドなら私にも買えるはずと考え、手を上げかけたものの、それと同時に競売人のハンマーが下りてしまいました。誰も落札しなかったので、売れ残りとされてしまったのです。
  あらら、こんな事なら落札するつもりで取り組めば良かったと、しばらく呆然としてしまいましたが、競売人はそんな私の事なんて気にする事もなく(当たり前ですが)次々と商品を捌いていきました。100アイテム毎に競売人が替わるのですが、最初の競売人は100アイテムを30分で捌きました。競売人も大変でしょうが、落札する方に考える時間を与えないで値を吊り上げるという手段なのでしょう。
  次に出てきた競売人はアンティークのテレビ番組にも出てくる方で、何度かテレビで彼が競売する様子を見ていましたが、それの倍の速さで競売を進めていました。途中で冗談を交えながら、それでも100アイテムを45分ほどで捌きました。冷房で体が冷え切ってしまったので、300アイテムを超えた所で退室しながら、売れ残ったアイテムは来週に持ち越されるため、果たして私は来週もここにやってくるのかしらとぼんやり考えながら駅へと向かいました。

  ちなみに下記リンクの中ほどに2人の競売人が出ています。Williamが一番目に出てきた競売人で、Tomが二番目です。二人とも優しそうな顔をしていますが、競売が始まると頬が緩む事はありませんでした。
http://www.chiswickauctions.co.uk/index.php/about-us/

to be continued ....

アンティーク オークションにて 2/2
  
  

2011年8月3日水曜日

ボラれそうになりました

  今日はお天気も良いので買い物に出かけました。気温も28度位まで上がり汗ばむ陽気のお陰で、持参した500ccの水はあっという間になくなり、カフェインが全く摂取出来ない私はカフェに行っても紅茶が頂けないので、仕方なくオックスフォードストリートから一本入った通りのパブに入りました。
ロンドンプライドを頼んだら、3.44だというので、5ポンド札と44ペンスを出しました。そのヨーロッパ人のバーテンはその現金を受け取って、「Thank you」と、まるで会計が終わったかの様に言うので、は??と思いつつ私はレジの前を動きませんでした。そのバーテンはしばらく小銭をジャラジャラ言わせた後に1ペンスを私に渡すのです。仕方がないので、「私の聞き違いかしら?先ほど3.44と伺ったかと思いましたが。」と丁重に、かつ揺るぎない姿勢で主張しました。ポンドで生活している私にとっては2ポンドは死活問題でもあるのです。バーテンは気がつかなかった振りをして、「Yes, of course」と言いつつ、今日は暑いから頭がボケてしまったなどという言い訳をしながら2ポンドを下さいました。
推測するにオックスフォードストリート近くなので、ヨーロッパ人も含めた英語が達者ではない方が金額を聞き取れず、お釣りを適当に受け取っているのでしょう。バーテンはピンハネする相手を間違えた様です。
ロンドンプライドは冷え過ぎておらず、渇いた喉には最適でした。こんな事が起きなければ所在地を紹介したいところですが、次回の調査まで待ちたいと思います。

2011年8月2日火曜日

Doom Bar in bottle

ALC. 4.3% U.K. brewed by Sharp's Brewery
website: http://www.sharpsbrewery.co.uk/our-beers/doombar/
  最近体調が全く優れなかったせいか、自宅でビールを楽しむという気にならない日々が続いていましたが、復活の兆しなのか、夕方になってビールを開けようかしらという気分になりました。
  このSharp'sのDoom Barは、先日紹介したThe Washingtonではドラフトで頂けます。あまり深く考えませんでしたが、ボトルもドラフトも同じ4.3%です。ロンドンプライドなどはボトルだと4.7%でドラフトだと4.1%なので、てっきりボトルは輸送中の揺れで味が落ちる事を考えて、アルコール度数を強めに製造しているものと思っていましたが、一概には言えないようです。
  お味の方は、もしかするとドラフトのものよりも味が劣化しておらず、余計なお味がしません。基本的には私の苦手なホップの苦味と、モルトのフルーティさと甘味のバランスが良く取れていて、今日の様に気温が28℃まで上がった日の夕方には最適でした。が、私は普段、ビールをワインクーラーにて冷やしておくのですが、今日の気温の上昇もあってか、今日は少し冷蔵庫で冷やした方が美味しいかもしれません。

  ちなみにワインクーラーはビールの為にあるのではなく、ワインの為にあるのですが、イギリスのエールを頂く温度としては、ワインクーラーを白ワイン用に設定した状態が一番美味しく頂けるのでは?と思っています。

  今日から気温が30℃近くに上がるという事だったので、暑さに備えて今日はバルコニーの植木鉢の剪定などをしていました。実はビールのブログの他に、バラのブログも書いています。現在はバラは1種類のみなので、バラ日記と言うよりは園芸日記と化しています。お時間が許せばそちらもご覧になってみて下さい。

バラブログ
http://elizabeth-roses.blogspot.com/

  

2011年7月29日金曜日

コートールド美術館 模様替え

    先日改装されたコートールド美術館(Courtauld Gallery)に行ってきました。4月にイギリスに到着した時には、改装の為に主に印象派・ポスト印象派の絵のある2階*は閉鎖されていたのですが、6月半ばに改装が終わり、保守的な私は果たしてどの様に変わってしまったのかしらと改装が終わってすぐに行く事が出来ませんでしたが、やっと心の準備が出来ました。
    2階*の入り口を入って右手奥に、一番奥の部屋の窓際にあった私のお気に入りのスラー「化粧する若い女」があり、右手の窓の間にはルノアールの「桟敷席」があったのですが、こちらも一番奥の部屋にあったゴッホの自画像があるのです。この時点で変化に耐えられそうになかった私は、先ずは「フォリー・ベルジェールのバー」があるはずの隣の部屋へ進み、フォリー・ベルジェールのバーの位置はほとんど変わっていない事に安心したものの、何かが違うと眺めてみると、壁の色が全く違うのです。以前は赤とオレンジの中間色の暖色で全体的に暖かいイメージだったのですが、今回は上部は白、下部は薄い水色なのです。何故かイギリスでは最近、壁の色は白が好まれている様で、家のリノベーションの番組を見ていても必ず壁の色は白なのです。以前の壁の色の方が絵画も映える気がしますが、保守的な私が言っているので聞き流して下さい。
    私が語るよりは見て頂く方がよろしいかと思い写真を撮りました。
    ちなみに祭日以外の月曜日午後2時までは普段6ポンドの入場料が無料になります。ちょっと立ち寄るには最適です。



    以前、私の知人、Charlie氏が「フォリー・ベルジェールのバー」についての解説を寄せてくださいました。
お時間のある方はこちらも合わせてご覧下さい。
フォリー・ベルジェールのバー解説 3/3


注釈 * - イギリスでは日本の1階部分をグランドフロア(ground floor)と呼ぶため、ここで言う2階はイギリスではファーストフロア(first floor)となります。
  

2011年7月17日日曜日

London Pride @ The Washington

ALC. 4.1% U.K. brewed by Fuller's
website: http://www.fullers.co.uk/rte.asp?id=47
  私のお気に入りビールのひとつ、ロンドンプライドです。このThe Washingtonというパブが現在の我が家から一番近く、ビールの質もリーズナブルという事で以前にも何度か足を運びました。今日はダンナ様の両親の住むブリストルから車で帰ってきたので、お散歩がてら出かけました。我が家からは歩いて25分くらいですが、東京に住んでいた時にも、美味しいビールを求めてその位は歩いていましたが、面白い事に両者とも都合の良い交通機関がなく、タクシーを使わない限り、歩いて行き来するしかありません。が、特に暖かい午後に暫らく歩いてから頂くビールの喉越しはとても素敵なものがあります。(笑)
英語で下から上に書いてあったので
一瞬”何ビール?”と思いましたが、
キリンビールもおいてありました。


  今回は前回までなかった、飲み物メニューが各テーブルに置いてありました。ビールの種類がたくさんある事は以前から認識してはいましたが、ボトルのビールも豊富に揃っていて、全て制覇してみたい気持ちはあるものの、最近アルコールに弱くなった私にとっては途方に暮れるほどの種類です。今度数えてみますが、ドラフトだけでも15種類はあると思います。



  全てのパブではありませんが、最近、ビールを注ぐ前にグラスを洗う(のだと思います)機械があるパブがあって、どうやらビールの種類によってグラスをその機械で洗うようです。今まで近くで見た事がなかったので、写真に収めました。この上にグラスを逆さまにして軽くグラスを押すと水が噴射されます。効果の程は良く分かりませんが。

  ちょうどこの写真を撮った時に、ビールの注文待ちをしていた地元のイギリス人っぽい人が、ラガービールが入っていたと思われる空のグラスを片手に退屈そうに順番を待っていたので「このビール美味しい?」と聞いてみました。「美味しいよ。でも僕はビターの方が好きだけど」という答えが返ってきました。「じゃあなぜビターにしないのですか?選ぶほどあるのに」と聞き返すと、「ん~ここのビターはイマイチ美味しくない」との事。確かにどのビールもベストな状態ではないのですが、これだけの数のドラフトビールがあると、いつも込み合っているとはいえ、種類が多いとそれぞれのビールの回転は少なくなり、ビールの状態はいつもベストではない訳です。
  こういった、地元のビターやエール好きのイギリス人が、ビターやエールがベストな状態ではないからといって、特に夏の間はラガーに走る人は多いようですが、私は30℃を超えるイタリアにでも行かない限りラガーは頂かないかなぁと思っています。ですがしばらくすれば暖かい夏もあっという間に終わり、ラガーを手にしていたイギリス人達もまた色の濃いぬるいビールへと戻っていくのでしょう。

ブリストルのガーデニングセンターにて

この週末で義理の両親が住んでいるBristolに来ているのですが、まるで私がここに来る事を知っていたかのように、何故かガーデニングセンターに山の様にビールが並んでいます。ほとんどがブリストル近くの地ビールです。

2011年7月15日金曜日

Tribute in bottle 美味しい

ALC. 4.2% U.K. brewed by St.Austell
website; http://www.staustellbrewery.co.uk/beers/cask-beers.html
  ダンナ様が会社の近くのパブで普段頂いているというビールを近所のスーパーにてボトルで発見したので早速調査してみたのですが、美味しいです。私はモルトが利いたスコティッシュエールが好きなのですが、私の好みにぴったりどころか過去に頂いたビールの中で一番かもしれません。
  香りはペールエールによくあるフルーティな香りなのですが、その後に続くお味は、そのペールエール特有のホップの利いた苦味ではなく、舌先で転がせばしっかり甘味が感じられるほど甘味が充実していて、喉越しも苦くありません。さらに不要な味・香りが全くありません。ここ数日気温が20℃に達しない事が多いので、この様な日は冷たいラガーよりも特に美味しく感じられます。
  最近体調がイマイチで1パイントのビールを空ける事が出来ないでおりましたが、これは体調如何にかかわらず最後まで美味しく頂けそうです。
  室外で頂くには肌寒いのですが、室内だと照明が暗くてうまく写真に写らない為、バルコニーのテーブルの上で写真を撮りました。ピントが合っていませんが・・・。

2011年7月8日金曜日

ウエストミンスター クロック

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  Westminster Clockと言っても、若い世代のイギリス人には勿論の事、大きなデパートの店員さんにもどんな時計なのか理解してもらえませんが、Westminster ClockとはWestminsterにある国会議事堂のビックベンの鐘と同じ様に15分ごとにチャイムが鳴る置時計を総称してウエストミンスター クロックといいます。
  2009年8月に友人のordination to the Priesthoodに参列する為にEdinburghに行った時に、その友人の友人の家に滞在しました。とても素敵なリビングルームで、その暖炉の上にあるマントルピースの上にのっていたのがウエストミンスタークロックだったのです。その友人の友人のDavidは、とても忙しいので彼の家に一人でいることがほとんどだったのですが、15分毎に高い天井のリビングに響くチャイムの音色にすっかり心を奪われ、それ以来、ウエストミンスタークロックを探していました。Davidが持っている時計と全く同じ物がアマゾンでも売っているのですが、600ポンド以上もし、ダンナ様は買ってもよいと言ってくれてはいたのですが、あまりにも高額で、ず~っと躊躇しつつあちこち探して回っていました。
  Portobello Marketや他のアンティークマーケットで時計を扱っているお店に聞いても、ウエストミンスタークロックはあまり手に入らないと言われ続けていたのですが、やっと発見しました。それも見比べられる位の数が。
  ウエストミンスタークロックと言っても、見た目も勿論のこと、チャイムの音色も違えば、チャイムが鳴るシステムも違い、私はチャイムの音色となる長い金属の棒が並んでいる、昔ながらの時計が欲しかったのです。どれも50~100年近く古いものなので、そ~っと時計の後ろの扉を開けて、お店のおじさんの薀蓄を聞きながら、時計とチャイムの仕掛けを眺め、ビックベンと全く同じチャイムであるこの時計を120ポンドでこれを購入しました。
  ぜんまい仕掛けなので、週に1~2回は文字盤の下半分にある3つの穴に鍵を差し込んでぜんまいを巻く必要がありますが、音色がだんだん遅くなるので音でぜんまいの巻き時が分かります。ちなみに3つの穴は、真ん中が時計のぜんまい、向かって右が15分毎のチャイム、左が1時間毎のチャイムのぜんまいです。
  さらには、このビックベンから由来するWestminster Clockという名で知られている時計ですが、実際にビックベンが建てられた時にはケンブリッジにあったCambridge Clockを真似て造られたそうで、本来ならCambridge Clockと呼ばれるべきところ、ビックベンの知名度の方が高く、今ではこの種の時計はWestminster Clockという名前で定着したそうです。

都立大整形外科クリニック

     5月20日に船便の荷物と共に現在のSouth HampsteadにあるフラットにCanary Wharfの家具つきのflatから引越し、ダンナ様がインターネットを契約してくれるはずだったのですが、2週間以上インターネットなしで生活し、現在のflatは東京にいた時よりも部屋数が少ないので、100箱以上のダンボールを空けたものの、箱から出したものを片付けられる前に、過去最強かとも思われる風邪を引き、花粉症も手伝って10日ほどほとんど必要な事以外何も出来ず、東京から友人が訪ねてくれたりと忙しくもあり、しまいには酷い肩こり頭痛に襲われ、東京であれば都立大学にある理学療法士の元に駆け込めば治るものの、ここではそうもいかず(physiotherapyはこの国では高額だそうで)、やっと今日になってタイピングしても大丈夫な気がしてきました。

    ちなみに私が通っていた都立大学の理学療法は都立大整形外科クリニックです。整形外科という名前がついていますが、スポーツでの怪我は勿論、肩こりなどの日々の生活で起きる痛みにも対応して下さいます。今まであちこち通いましたが、ここの治療法が私の肩こり頭痛には一番合っていました。ロンドンに支店がない事が残念ですが・・・。(笑)
    似た様なお悩みをお持ちの方はぜひ一度行ってみて下さい。予約をされた方がスムーズに診て頂けると思います。
http://ar-ex.jp/toritsudai/

2011年5月17日火曜日

コベントガーデン

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  お店やカフェは朝10時からある程度開いているのですが、私が到着した11時過ぎでも何処もかしこもガラガラで、午後1時になってやっと本来の賑わいを取り戻し始めました。天気予報も良かったですし、朝は晴れていたので足止めされる理由は全くなかったのですが、ここでもだんだん夜型人間が増えているのでしょうか。

  カフェインがダメなのでホットチョコレートにしました。片言のイタリア人が、「生クリームをホットチョコレートにのせるなんていけないねぇ。サービスで生クリーム大盛りにしておくよ。」とイギリス人にはない茶目っ気を見せていました。しかし余りにも生クリームがてんこ盛りなので、カップを傾けた位ではホットチョコレートが現れず、悪戦苦闘している私の姿を見て微笑んでいました。
  カフェを出る時、そのイタリア人は私に「おやへりま~」と何を言っているのか分かりませんでしたが、もしかして「おやすみなさい」と言いたかったのでしょうか。私が出会うイタリア人に悪い人はいないようです。

ちゃんとロンドンらしく曇ってます

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  今日もルームキーピングなのでPiccadilly Circus近くのSt. Paul's churchのアンティーク市に行き、10時からとあったものの、10:30に到着してもお店はまだまばらで、私の求めてる銀のソルトポットは全くなく、その足でCovent Gardenに向かいました。が、こちらも空振りで、銀製品を売っている気配すらありません。
  お茶でもしたい所ですが、カフェインどころか最近はフレッシュのミントティーも体が受け付けなくなって来たので、お茶も出来ずにベンチで久しぶりのロンドンらしいしっかりとした曇り空を眺めています。
  20年以上ぶりにエロスの像を写真を取りました。 と言うと私がとてもおばさんに聞こえますが、そこまではおばさんではありません。おばさんに片足を入れたおばさんと、自負しています。

2011年5月14日土曜日

38ポンド の価値

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  あちこちのアンティークマーケットに行って、私の探しているソルトポットを見て回るのですが、自分の好みを言う以前にソルトポット自体がありません。観光客で賑わうポートベローロード(Portobello Road)は割高なのですが、品物は豊富なのでよく足を運びます。

  そこで先日見つけたのがこのソルトポット。ロンドン1887-8年製。値札には49ポンド。手に取ったものの、そこまで高額のものを探しているわけではないので、イタリア人の店主とたわいもない話をして、店を離れました。到着したばかりだったので、他の店も回ったものの、私が求めるブルーのグラスのついたソルトポットはなかなか見つからず、再度イタリア人の店に戻りました。私は関西人ではないので、「値切る」という行為に物凄く罪悪感を感じながらも、いつもソルトポット用のスプーンを7ポンドで販売しているイタリア人のおばさんに、「この観光地化しているポートベローで値切らずに買い物しちゃダメよ」と言われる私は、がんばって20ポンドでいかがなものか聞いてみました。
  イタリア人らしく、両手を振り上げて"No way!!"と笑いながらも目は真剣で、40ポンドが限界だと大騒ぎするのです。「ちょっと考えてみるわ」と言って、その騒がしいイタリア人の元を離れ、「欲しい」という気持ちと「40ポンド」という金額を対比させ考えつつ他のお店を回ってみました。
  既に午後になっているので、既に店じまいしている店も多く、怪しいアラブ系の若者に、「ニーハオ」と言われながらも歩き回り、暫らくしてイタリア人の店に戻りました。
  「美しい君の為なら38ポンドで僕は泣くよ」と、私の顔を見るなり言い出し、残念ながらそれくらいの美辞で血迷って買い物をする私ではない事を自覚しつつ、銀の器のコンディションはとても良く、内側のブルーのガラスがどうみても当時のものではないのですが、銀の器のコンディションの良さに見入ってしまった私は買ってしまいました。
  高い買い物だったとも思いますが、本当に素敵な器なのです。
  

2011年5月10日火曜日

セント ジェームス パークにて

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  今日は電気系等の定期点検だとかで、在宅していても良いのですがどちらにしても身支度を整えたので出かけました。
   先ずは最近探し続けているOnion Skin paperを求めてLeicester Square 近くの画材屋さん、King's Cross Roadで古本屋さん回り、Piccadillyの二軒の本屋さん経由でSt. James Parkへ。

   お天気も相変わらず良い上にランチタイムなので、たくさんの人が集まっています。 一生懸命イタリア語でアイスクリームを注文しようとしている外国人観光客、全く統制の取れていない学校の課外授業、パンくずを見つからない様にコッソリまいているご婦人、腕時計を気にしながらお昼休みのサラリーマン、のんびり陽だまりを楽しむ老夫婦、午前中の授業を終えクラスメイトと授業で習った英語を試す語学留学生、筋トレ道具を持って筋肉を見せびらかす様に歩いているアスリート、バギーを押しながら子育ての息抜きをするお母さん、iPhone片手にブログをupする私。

   今日のお買い物は全く不発だったので自分を慰める為にも、この後クリームティーを頂いて帰りたいのですが、最近クリームティーをメニューに置いている店が減少している上に、スコンのサイズが東京で出てくるスコンのサイズ化しています。店員がヨーロッパ化している事もあって、クリームティーが何だか分からない店員もいます。新しいカフェを開拓したい気持ちと勝手知ったるカフェに行くべきか、悩む所です。

だんだんと風が冷たくなって太陽が影って来ました。次に何をしようかしら。

2011年5月9日月曜日

ナショナルギャラリーの明暗

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  今日もルームキーピングの日なので体調が最悪なのにもかかわらず出かける事に。なので手っ取り早くナショナルギャラリーへ。
  今日はお天気なのですが、雲の流れが早く、自然光が取り入られている館内でも暗くなったり明るくなったり。今まで気がつきませんでしたが、暗くなるとライトが照らされるではありませんか。イギリスの何処でもキチンとした設備がある訳ではありませんが、こういう所に税金が投入されている事は素敵な事ではないかと。

  ビールのブログなのにビールの話題がないと言われそうですが、ManetのCorner of a cafe concert見に来たという言い訳はいかがでしょう。ビールがとても美味しそうに描かれています。http://www.nationalgallery.org.uk/paintings/edouard-manet-corner-of-a-cafe-concert

  因みに先日のナショナルギャラリーでのブログで、エヴァ・ゴンザレスにやきもちを焼くという話を書きましたが、下記リンクがエヴァ・ゴンザレスです。 http://www.nationalgallery.org.uk/paintings/edouard-manet-eva-gonzales
  その訳はまた家に戻った時にでも。

2011年5月7日土曜日

Willy's Crown Jewels @ The Gerge


      イギリスにいるほとんどの人がウィリアム王子結婚という行事を各自それぞれ楽しんでいます。色々な便乗商品も登場しているようですが、オックスフォードサーカスを少し北上した辺りにあるThe Georgeというパブに立ち寄った時に、こんなビールを発見しました。
    ビールのお味の方は、この暖かくなる気候に合わせて苦味のきいたお味なものを想像していましたが、全く反対でモルトのきいたまろやかなお味です。ビールの温度が微妙に管理されているのか偶然なのかは分かりませんが、少し冷えているので喉越しが良く、暫らくするとちょうど良い温度になってお味を堪能出来るという、今日の様な暖かい日には最適なコンディションの素敵なビールでした。

    セントジェームスパークで義理の父と妹とピクニックランチをし、オックスフォードサーカス近くあるお店まで歩いた後だったので一休みするには最適な、ビールの分かる友好的なジェントルマンのいる落ち着いたパブでした。

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The George
55 Great Portland Street
London W1W 7LQ England
http://gkpubs.co.uk/pubs-in-london/george-pub/

Willy's Crown Jewels ALC.4.2%
http://www.bateman.co.uk/our+beers/speciality+cask+beers

2011年5月4日水曜日

ちょうどDの上の辺りに

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グラスに書いてある"London Pride" の、ちょうどDの上の辺りに見える窓の部屋に現在仮住まいしています。
   最近発見した、とても美味しいワインバー(追ってご紹介致します)で、2日連続で美味しいワインでご飯した帰り道、もう8時過ぎだというのに、まだ外は明るいし、仮住まいの目の前に美味しいパブはあるし、ダンナ様は明日のプレゼンテーションの資料は読まなくちゃいけないしで、美味しいビールを1杯だけ頂いて帰る事としました。

  暖かかった連休からうって変わって気温が下がりましたが、サッカーの中継の為に店内は騒がしく、室外の席にはヒーターがついているので、そちらで喫煙者達から離れた席を選んで日が落ちるのを待ちました。
  最近は引っ越し先探しで大忙しです。ものすごく若い頃に週末に不動産屋さんでアルバイトしていたのでイライラする事もありますが、大人になりながら、自分達の気にいる場所が見つかるまでの辛抱と思っています。

  ちなみにフラッシュをたいた写真とそうでない写真、どっちが良いと思います?私はフラッシュなしが好きだったりします。

2011年4月29日金曜日

ウィリアム王子 結婚式

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  今日はウィリアム王子の結婚式でした。ダイアナ元皇太子妃の葬儀の時もロンドンに住んでいたので、同じ様に悩んだのですが、バッキンガム宮殿に行くという選択肢を取らず、ウエストミンスター寺院での結婚式を一通りテレビで眺めました。
  私はウィリアム王子が小さい頃から勝手に見守っていましたが、とうとう結婚してしまったと思うと、寂しくもあり、自分の年齢を感じさせられなくもありません。結婚式を拝見していて、こちらがドキドキしてしまう場面が幾度か見受けられなくもありませんでしたが、まだ若い二人なので、年長者達が皆で支えていかなくてはいけないのだろうと思いました。
  結婚式の詳細はこちらから↓
http://www.bbc.co.uk/news/uk-13229961

  その後、ダンナ様が本屋さんに行きたいというので、本当はピカデリーサーカスにあるWaterstonesに行きたかったのですが、まだまだ人がロンドンの中心街に溢れている様だったので代わりにGreenwichに行きました。欲しかった本は見つからなかったのですが、寄り道をしてGreenwich Park近くにあるPlume &Feathersというパブに行きました。ここも例にもれずウィリアム王子結婚式にあやかって、たくさんの地元の人が集まっていました。既に出来上がっている方たちばかりでしたが、皆さん今日は特に英国人である事を楽しんでいました。
  このパブで頂いたのが、Harvery's Best Bitter。ホップのお味は全くなく、この季節、たくさんの人がラガーのビールに手を伸ばす時期は、こういったモルティーなビールの方がお味の劣化が感じにくく良いのかもしれません。
  若いお嬢さんも、杖を片手にゆっくり歩いているジェントルマンも、今日の日を同じ様に楽しんでいました。イギリスにはRoyalistという言葉があります。皇室を崇拝し崇め奉る人を指しますが、真剣に自ら自分がRoyalistだという人はほとんどいません。ですが、この国民的的行事を良い都合として、イギリス各地でStreet Partyなどを催して楽しんでいる姿からは、私にとって学ぶ事がいくつもありました。

  しかし、残るはヘンリー王子です。第二のカミラ公爵夫人の座を狙うしかないのかしら・・・。(笑)