2012年4月30日月曜日

Adnams. Lighthouse @ the Wellington

    コートールド美術館にくる時は早い時間が多いので、美術館周辺でのビール調査をしていなかった事に気づき、今日は既に3時を回っていたので、コートールド美術館を出て左手に見えるウェリントンというパブへ早速調査へ。


入口にはニコルソンズのたて看板があり、ニコルソンズ系列のパブである事が分かりますが、オーナー会社が一緒でもそのパブによってビールの品揃えは違います。入って見ると私のマイビール、ロンドンプライドを始め、ドゥームバー、トゥリビュートなど、私好みのビールが並んでいます。それら4%前後のビールよりも更にアルコール度数の低い3.5%前後のビールが3種類あり、そのうちのライトハウスにしてみました。

    大通りが見える窓際のカウンターへ、グラス一杯に注がれたビールを自分の靴の上にこぼさない様に運びつつ、相変わらず飛び乗らないと座れなさ


グラスに泡のシマシマが
出来るのはビールが
美味しい証拠?!
そうな背の高い椅子に陣取り、ビールが落ち着くまでぼんやりと待っていると、バーカウンターの方から聞き慣れたスコットランドアクセントの声が。振り返ると普段行っているオールドスピタルフィールドのアンティークマーケットで出店している銀製品のディーラーが、ここからすぐ近くのコベントガーデンでも出店していて、仕事終わりなのかビールをオーダーしていました。一人だったら声をかけようと思ったのですが、お連れの方に気を遣っている様だったので、静観する事に。ところがそのスコットランド人はゴールド色のビールを頼んでいるのです。スコットランドには美味しいスコティッシュエールというモルトの効いた素敵なビールがあり、なかなかロンドンでは見かけませんが、スコットランド人がホッピーなビール手にするイメージがなかったので、かなりショックです。
   と、勝手なイメージに打ちのめされている内に私のビールは落ち着き始め、自分の心も鎮めて頂く事に。アルコール度数が低い割にはモルト・ホップ共にお味はしっかりしていてサラサラと頂く感じではないので、アルコール度数の低いビールに物足りなさを感じる人にもお勧めです。

    また、ニコルソンズのパブは食事のメニューがだいたいどこも同じです。お味の方はパブフードなので多くは望めませんが、一度は試して下さい。ジャガイモは日本のジャガイモより美味しいです。メニューの写真を撮りましたので、ぜひクリックして大きいサイズで見てみて下さい。これがイギリス料理と言っても過言ではありません。


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 the Wellington
351 Strand,
London, WC2R 0HS
http://www.nicholsonspubs.co.uk/thewellingtonstrandlondon/

Adnams. Lighthouse 3.4%
http://adnams.co.uk/beer/cask-beer/adnams-lighthouse-now-available-in-cask

オールドスピタルフィールド - Old Sptialfield
コートールド美術館 - Courtauld Gallery
コベントガーデン - Covent Garden
ドゥームバー - Doom Bar
トゥリビュート - Tribute
ニコルソンズ - Nicholson's
ライトハウス - Adnams. Lighthouse
ロンドンプライド - London Pride

   

フォリー・ベルジェールのバー


  コートールド美術館は毎週月曜日午後2時まで入場無料なのですが、週末の疲れと悪天候続きで、最近月曜日は家にいて出かけていませんでした。私の友人チャーリー氏が寄せて下さった解説以上の事はないと思いつつ、今日はここの学生による15分程のフォリーベルジェールのバーについてのトークがあるので、ちょっと重たい体を引きずって行ってみる事に。




2010年に東京で展示された習作
   しばらくすると、ここでPhDを取得中というアメリカ訛りの若いお嬢さんがやってきました。ほとんどの説明はチャーリー氏の解説の中に書かれているものでした。昨年春にこの階が改装になってから、この絵の説明書きに習作のうちのひとつが小さく載る様になり(上記写真)、X線写真によって習作の中のバーメイドの様に、このキャンバスにも当初バーメイドの顔の向きや手の位置が違っていた事が確認されたなどの説明がありました。


さてここで質問です。
下記に上げた3点の解釈を想像してみて下さい。

1.なぜ中央に立つバーメイドは美しい中にも物憂げな悲哀な表情をしているのか。
2.なぜバーメイドが絵全体からして大きく目立つ存在にあるのか。
3.なぜバーカウンターにあるボトルは商品であるはずなのに、どのボトルも空いておらず、それらを注ぎいれるグラスも描かれていないのか。

それらの答えになるヒントがチャーリー氏の解説にも含まれています。

フォリー・ベルジェールのバー 解説 1/3
フォリー・ベルジェールのバー 解説 2/3
フォリー・ベルジェールのバー 解説 3/3

更なるヒント;
1.この絵はマネが最期に描いた絵であること。
2.マネはサロン出展にとてもこだわっていたこと。
3.経済発展中のこの時代背景。
   
答えは下記に。


2012年4月24日火曜日

Seafares Ale @ The Viaduct Tavern

     ここ2週間ほど雨続きで気分は全く晴れませんが、今日はお昼過ぎに私の親愛なる大の仲良しの飲み友達からメールが届き、雨だからと言ってしんなりしている場合ではないと気を取り直し、傘を片手にセントポール大聖堂へ。到着したのは2:45pmごろでしたが、受付で「今日は3時半で閉まるわよ」と、普段であればあと1時間半以上はあるはずだったのですが仕方がないので早々に用を済ませて、以前バスで通りかかった時に見かけたフラーズのパブへ。
     店内が暗くて外からは良く見えないまま入り口を入ってみると既に4時近いというのに店内はガラガラ。こちらは夕方4時にもなるとどこのパブもそれなりに人が集まってくるので、足を踏み入れたものの、急にビールのお味に不安を覚えました。軽く店員と話をして「今日は気に入ったビールがないわ」と言ってそこで引き返す事も出来るのですが、セントポール大聖堂での作業の続きをするには最適の環境だったので、調査を進める事に。


       更には回りを見渡してみると店内には3人しかおらず、ラガーが一名、ギネスが一名、紅茶が一名と、私の好きなビター・エール系のビールは今日既に開いているのだろうかと更に不安になりながら、最近のマイビール、シーフェラーズを注文してみました。更にはあまりにも泡切れが早いので、不安は最頂点に達したものの、その不安の高まりも手伝ってか、いやな香りもなく温度も適温で、思いの他美味しく頂くことが出来ました。
     この地域はその昔、債務不履行に陥った人たちを収監する為の牢屋だったそうで、地下のセラーには未だにその当時の檻の一部が残されているとか。一度見てみたいものです。
      しばらくするとキチンとネクタイを締めた年配の紳士がやって来て白ワインを注文し、私の隣のテーブルに座ってノートを取り出し何やらペンを走らせ、ほぼ同時に入ってきたこちらも身なりの整ったご婦人がソファの席で紅茶を楽しみつつ、携帯電話を眺める訳でもなく数少ない店内の客に目を走らせ、人々のそれぞれの午後を傍観していました。

      4時半も過ぎるとさすがにサラリーマン風の人々がちらりほらりと集まる様になり、カウンターの周りの人だかりが少しずつ増え、一番最初に到着してしまったのであろう仕事帰りの若いお嬢さんが、これからやって来る友人達の為にギネス、ステラ、ハニーデューとジンジャーエールを注文し、大きなテーブルにその4杯分のグラスを並べ飲み物に手をつけることなく、そわそわしながら友人達の到着を待ち、年配の紳士は2杯目の白ワインを空け早々に出て行き、私も5時の列車に間に合う様に支度をし、もう一人のご婦人の前を前を通る時に彼女の視線を感じたので「have a good evening」と軽く挨拶を交わし、彼女の笑みに応えながら店を出ました。

      傘を手に出かけたのですが、雨に当たることもなく空は明るくなり、しまいには雲の切れ間から太陽の日差しが差し込んできました。久しぶりの太陽の日差しにありがたみを感じると共に、いつも後押しして下さる私の親愛なる大の仲良しの飲み友達に感謝です。ありがとうございました。

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The Viaduct Tavern
126 Newgate Street,
London, EC1A 7AA
http://www.fullers.co.uk/rte.asp?id=4&itemid=316&task=View

Seafarers Ale 3.6%
http://www.fullers.co.uk/rte.asp?id=140

ギネス - Guinness
シーフェラーズ - Seafarers Ale
ステラ - Stella Artois

セントポール大聖堂 - St. Paul's Cathedral
ハニーデュー - Organic Honey Dew

フラーズ - Fuller, Smith & Turner P.L.C.
  

2012年4月14日土曜日

クロヤマノヒトダカリ

    今日は土曜日なのですが、毎週木曜日にアンティークのマーケットがたつオールドスピタルフィールドのマーケットにダンナ様が行きたいと言うのでメトロポリタンラインにてリバプールストリート駅へ。ベーカーストリート駅に到着するとまだ朝も11時なのにプラットフォームにお巡りさんの姿。何事かしらとふと反対側のプラットフォームを見ると黒山の人だかり。電車が遅れてるのかと思いきや、その黒山の人だかりは歌を歌い出す始末。その黒山の人だかりをよく見ると、赤いTシャツを着た人があちこちに。
    このメトロポリタンラインを北上すると、ウェンブリーパークと言う駅があって、そこにサッカー競技場がある事を思い出しました。

    お巡りさん達はこの黒山の人だかりが、フーリガンと化さない様にとにらみを利かせているのかも知れません。ジュビリーライン沿線住人として時々この黒山の人だかりと同じ車両に乗り合わせますが、比較的サッカーファンは紳士的です。
    数年前、スーツケースと共に黒山の人だかりで一杯だった車両に乗り込まなくてはいけなかった時も「みんな~!お嬢さんがスーツケース持ってるからスペース空けて~!」と子供連れのお父さんが叫んでくれて、それに若者たちが従ってスペースを作ってくれました。
    時には黒山の人だかりが暴徒化した映像がニュースなどで流れますが、そういったイメージを解消しようと、日頃から神経を使ってくれているのかも知れません。一般市民としてはありがたい事です。
    「黒山の人だかり」と形容したものの、黒髪の人は少ない上に丸刈りにしている人も多いので、厳密に言えば「黒山」ではないですね。また一つ直訳出来ない日本語発見です。更には群がっているという様には見えないので、正確に言うと「黒山の人だかり」ではありませんね。良い形容詞が見当たりません。
   しかしカタカナで「クロヤマノヒトダカリ」と書くと、新しいビールの名称の様に聞こえます。


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ウェンブリーパーク - Wembley Park
オールドスピタルフィールド - Old Spitalfield
ベーカーストリート - Baker Street
メトロポリタンライン - Metropolitan line
リバプールストリート - Liverool Street

2012年4月6日金曜日

Spring Sprinter @ The White Horse

    今日は以前から休日の午後に調査したいと思っていたパーソンズグリーン駅近くのホワイトホースへ。ここにはたくさんのドラフトビールがあって、所狭しとビールのポンプが並んでいます。先ずは一通り眺めてみようとアルコール度数を確認しながら眺めていたら、春の訪れを告げる季節限定フラーズのスプリングスプリンターを発見!一杯目は3%台のアルコール度数の低いビールをと思っていたのですが、今日はホッピーなビールの日だそうで、私の求めるモルティーなビールはなく、4%のスプリングスプリンターに。
     これもモルティーとは言えないビールですが、マスカットの様な風味・後味がするので、ホップの苦味をほとんど感じません。状態も良いようで、臭みもありません。口当たりが優しいので、4%もの強さを感じず、サバサバと口に運んでしまいますが、前回頂いた時の様に足がふらついてもいけないので、ゆっくり頂きました。アフタヌーンティならぬアフタヌーンビールには最適です。
    店内はとても広くあちこちにソファやテーブルが置いてあり、店内奥は食事のスペースになっています。今日はホップビールの日だった事もあり、広い店内がバギーに子供を乗せた家族連れや若者で溢れかえっていました。冬物のコートを着込まなくてはいけなかった今日の様な天気でなければとても心地良さそうな広いスペースが室外にもあります。店内の様子はサイトよりご覧下さい。

    スプリンスプリンターをお替りしてしまったので、他のビールに関しての調査は出来ませんでしたが、白ビールやランビックなどのフルーツビール、もちろんラガーやボトルもバラエティ豊富に揃っています。自宅からはちょっと距離がありますが、また訪れてみたいと思います。

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The White Horse
1-3 Parson's Green
London | SW6 4UL England

http://www.whitehorsesw6.com/
 
Spring Sprinter 4.0%
http://www.fullers.co.uk/rte.asp?id=387

スプリングスプリンター - Spring Sprinter
パーソンズグリーン - Parsons Green
  

2012年4月5日木曜日

コップの下からビール?

     こんな記事がNHKに載っていました。保守的な私は上からついで欲しいと思いますが、お味の方はいかがなものでしょう。イギリスで開発されたとありますが、まだ見た事はありません。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120405/t10014246111000.html