ジョンソン博士に興味があったというよりは、ジョンソン博士は紅茶好きでも有名で、ジョンソン博士の友人がジョンソン博士をもてなした時に使っていたといわれる18世紀当時のティーポットがここに展示されており、更にはジョンソン博士が同世代のイギリス画家でロイアルアカデミー初代会長のジョシュア・レイノルズの友人だった事を知り、行ってみる事に。
扉を開けると目の前にリタイア後ボランティアで活動しているのであろうご婦人が受付に座っていて、「建物の中もご覧になる?」とばかりに問いかけられました。ほとんど人気がなく静まり返っているので、イギリスお決まりの天気の話をしながら、「ジョンソン博士はここにどの位住んでいらしたんでしたっけ?」と、あまり意味もなく聞いてみました。「えっと、確か・・・」とすぐ答えが出て来ない様で、そんな質問をしてしまった私は申し訳なさに「辞典を作られた時期にいらしたのでしょうから10年前後なのでしょうね。」と助け舟を出してみたものの、そのご婦人は顔を赤くしマニュアルをパタパタとめくり、「今日で2日目なので良く分からなくてねぇ。」との返答。「誰にでも初日はありますから・・・。」と言いながら4.50ポンドを支払い、まずはティーポットのある2階*へ。
最も有名な単語はオートミールの「オート」で、
oats; A grain, which in England is generally given to horses, but in Scotland support the people.
オート(燕麦);穀物の種類で、イングランドでは馬にエサとして与え、スコットランドでは人々が食している。
ジョンソン博士はスコットランド人嫌いで有名なのですが、弟子のほとんどはスコットランド人で、そのうちの一人、後にジョンソン博士の伝記を残した事で有名なジェイムズ・ボズウェルはこの単語の解釈をみて、
Which is why England is known for its horses and Scotland for its men.
だからこそ、イングランドは優良な馬で有名で、スコットランドは優秀な人材で有名である。
とやり返したとの事。ここにあったであろう長テーブルを囲んでそんな会話が交わされたのでしょう。どの時代になってもイングランド人とスコットランド人の間に流れるものはあまり変わらないのかもしれません。
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Dr Johnson's House17 Gough Square
London EC4A 3DE England
http://www.drjohnsonshouse.org/index.htm
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