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Westminster Clockと言っても、若い世代のイギリス人には勿論の事、大きなデパートの店員さんにもどんな時計なのか理解してもらえませんが、Westminster ClockとはWestminsterにある国会議事堂のビックベンの鐘と同じ様に15分ごとにチャイムが鳴る置時計を総称してウエストミンスター クロックといいます。
2009年8月に友人のordination to the Priesthoodに参列する為にEdinburghに行った時に、その友人の友人の家に滞在しました。とても素敵なリビングルームで、その暖炉の上にあるマントルピースの上にのっていたのがウエストミンスタークロックだったのです。その友人の友人のDavidは、とても忙しいので彼の家に一人でいることがほとんどだったのですが、15分毎に高い天井のリビングに響くチャイムの音色にすっかり心を奪われ、それ以来、ウエストミンスタークロックを探していました。Davidが持っている時計と全く同じ物がアマゾンでも売っているのですが、600ポンド以上もし、ダンナ様は買ってもよいと言ってくれてはいたのですが、あまりにも高額で、ず~っと躊躇しつつあちこち探して回っていました。
Portobello Marketや他のアンティークマーケットで時計を扱っているお店に聞いても、ウエストミンスタークロックはあまり手に入らないと言われ続けていたのですが、やっと発見しました。それも見比べられる位の数が。
ウエストミンスタークロックと言っても、見た目も勿論のこと、チャイムの音色も違えば、チャイムが鳴るシステムも違い、私はチャイムの音色となる長い金属の棒が並んでいる、昔ながらの時計が欲しかったのです。どれも50~100年近く古いものなので、そ~っと時計の後ろの扉を開けて、お店のおじさんの薀蓄を聞きながら、時計とチャイムの仕掛けを眺め、ビックベンと全く同じチャイムであるこの時計を120ポンドでこれを購入しました。
ぜんまい仕掛けなので、週に1~2回は文字盤の下半分にある3つの穴に鍵を差し込んでぜんまいを巻く必要がありますが、音色がだんだん遅くなるので音でぜんまいの巻き時が分かります。ちなみに3つの穴は、真ん中が時計のぜんまい、向かって右が15分毎のチャイム、左が1時間毎のチャイムのぜんまいです。
さらには、このビックベンから由来するWestminster Clockという名で知られている時計ですが、実際にビックベンが建てられた時にはケンブリッジにあったCambridge Clockを真似て造られたそうで、本来ならCambridge Clockと呼ばれるべきところ、ビックベンの知名度の方が高く、今ではこの種の時計はWestminster Clockという名前で定着したそうです。
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